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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第234号 2009.11.25

長野県民医連 第6次長期計画案のポイントは? 岩須県連事務局長に聞く

長野県民医連は11月の理事会で、2010年度から6年間の第6次長期計画案を確認し、全職員討議を呼びかけました。来年4月の第29回県連総会で決定する予定です。
岩須靖弘県連事務局長に、長期計画(以下、長計)案のポイントを聞きました。

県連の長計とはどういうものでしょうか。

臨床セミナー
臨床セミナー

1974年の県連結成以来、これまで5回の長計がつくられました。そのときどきの情勢をみきわめ、病院や診療所、介護事業所の新たな開設、医師や看護師の確保と養成など、長野県での民医連運動の重点課題を明らかにして、中長期的な方針をまとめたものが長計です。それは役職員の共通の目標として、県連の歴史的な発展の大きな原動力になりました。


今回の第6次長計の中心点はなんですか。

反貧困なんでも相談会
反貧困なんでも相談会

貧困と格差が深刻にすすみ、医療・介護・社会保障の崩壊といわれる地域状況があります。それに対して、貧困の打開と地域医療・介護の再生をめざして、民医連が医療・介護内容と運動・組織の面で大いに役割を果たそうというのが、6次長計の中心課題です。


これまでの第5次長計実践の到達点をどうみていますか。(第1章)

看護師増員署名(松本駅前)
看護師増員署名(松本駅前)

5次長計は上伊那での病院建設、民医連空白地(大北地域)での診療所開設、長野中央病院の医師臨床研修病院としての充実、それらを担う医師養成、職員養成などが主な目標でした、県連的な協力で、長期目標の大半を実現することができました。また、反貧困ネットワークや、後期高齢者医療制度廃止運動、ドクターウエーブ、ナースウエーブ、介護ウエーブなどに多くの県民と共同してとりくみ、たくさんの成果をあげてきました。今後の課題としては、医師の確保と養成、次世代の幹部づくりなどがあります。


第6次長計を実践する2010年代前半とはどんな時代でしょうか。(第2章)

自民・公明政権が退場し、民主党中心の政権が誕生しました。平和や社会保障充実など国民・県民の要求実現のチャンスが広がり、まさに新しい時代が到来しました。新政権には国民の立場からみれば矛盾した政策があり、いっそうの国民的運動が重要です。世論と運動によってこそよい医療・介護制度を実現し、社会を変えることができる。このことに確信を持ち、前向きに諸課題にとりくむべき時代です。


第6次長計の主な目標はなんでしょうか。(第3章)

大町協立診療所
大町協立診療所

6次長計の中心課題を達成するために、6つの目標を設定しました。(1)より質の高い民医連事業所群への発展、(2)15万の共同組織の実現(現在12万強)と民主的自治体の拡大、(3)最重点課題としての150人の医師集団づくり(現在120人)、(4)次世代の幹部・リーダー養成、(5)安定した経営、(6)県連と地域連絡会組織の機能強化です。
今の時代に、民医連の特徴にこだわりつつ、どんな医療・介護をすすめるか。どのように社会保障運動を発展させるか。医師をはじめとする後継者の確保・養成、幹部づくりをどう成功させるか。こうした課題を中心に、大いに論議を深めていただきたいと思います。


今年の強化月間はちがう! 地域の期待にこたえられる組織へ

政権交代後の情勢に期待をもって月間が始まり、「スタートダッシュ」集会も多彩に取り組まれました。「いつでも元気」は県連拡大目標を9月に達成し、まだまだ増えています。各地の取り組みを紹介します。

「福祉ふれあいまつり」に健康チェックで参加

地域のみなさんに大好評だった健康チェック
地域のみなさんに大好評だった健康チェック
上伊那医療生協・副理事長 久保田瑞穂

上伊那医療生協宮田支部は、「今年は宮田村社協など主催の『福祉ふれあいまつり』に健康チェックで参加しよう」と決め、主催者に申し入れ快諾を得て実施しました。
まつり当日の10月3日は、組合員10人と職員4人で、約200人の健康チェックを行いました。このうち、組合員は約30人で、組合員でない方にも大勢受けていただきました。
そのなかで、「医療生協って良いことしてくれるね」「加入を考えるね」など、医療生協に関心を持ってくれた方を後日訪問しました。4回の訪問行動をして、 17人の方に加入してもらえました。
また、訪問行動の中では、ご近所にも声をかけて8人の新組合員を迎え、合計25人の組合員増やしができました。
これで支部では、今年度の組合員拡大の年間目標40人を超過達成しました。


2か月で目標の550人を達成!!

健康クラブ泉の会・事務局長 藤原 宏治
2か月で目標の550人を達成!!

9月2日に「いつでも元気」の多田重正編集長を講師に迎えた学習会からスタートした強化月間。例年は11月まで延長してもなかなか目標数に届かず、12月に入ってやっと目標を達成する状態でしたが、今年は2か月で目標数の550人を達成!! その要因として
(1)全職場が地域に出かけようと、忙しい中、職員を送り出した。
(2)今まで訪問しなかった地域を訪問した。
(3)職員や泉の会の役員さんが、自分の居住地で顔見知りのお宅を訪問した。
(4)「家族で検討します」と言ってくれたお宅へは1週間後に再訪問した。
(5)「助け合い送迎事業から、病院にはずっとお世話になるから」など、日頃展開している地域との結びつきが実を結んだ結果となりました。


ジャンプアップ集会で目標達成へ意思統一

長野医療生協・地域活動部 小林 一寿
ジャンプアップ集会

11月14日、長野中央病院東館で、ジャンプアップ集会を行いました。職員・組合員108人が参加し、山本院長の講演と支部・職場からの報告がありました。
集会の前には、トークイン長野跡地(新規事業予定地)に20人ほどが集まり、「建物がなくなるとこんなに広いんだ」「どんな施設ができるのか楽しみだね」などの期待の声が聞かれました。
山本院長は「病院の第6次長期計画素案・第9期増改築を中心に」と題し、長野中央病院の歴史と診療科の現況、医療方針、今後の課題と展望について話しました。
強化月間の取り組みの報告では組合員さんから、訪問を通し「自分たちは地域の中で何が出来るのか。どう対応していけばいいのか」を考えさせられたことや「看護師と一緒に地域訪問に来ている」と一言伝えることで地域の方が安心して対話をしてくれるので、ペア職場との地域訪問は大切、などの発言がありました。
職場からは「大きなチェック表を設置して、加入・増資数を掲示して声を掛け合い、励まし合ったりしている」など、目標達成への工夫が報告されました。目標達成にむけ、意思統一ができた集会でした。


診療所以来の大規模な訪問行動

塩尻協立病院・事務次長 中村 靖
「さあ!地域へ」熱気あふれるデイケア室
「さあ!地域へ」熱気あふれるデイケア室

塩尻では診療所から病院化へ向けた準備をしていた10年前当時は、毎週統一行動を行っていました。当時から、病院化に尽力してくれた友の会員さんとの行動の位置づけは高く、またその存在をとても身近に感じていました。しかし、最近では新しい職員も多くなり、友の会員さんの高齢化も進み、職員と地域の共同した力を培う機会が少なくなっていました。
今回は秋の拡大強化月間に10月に2回、友の会員と拡大行動を計画しました。なるべく多くの職員に参加してもらいたい、と共同組織委員の事務局では、以下の2点に気をつけました。
(1)「職員1人が友の会員1人を拡大!」―統一行動はそのノルマ達成(?)のチャンスの場として呼びかけた。
(2)勤務表に反映できるように早めに日程化した。
その結果、2回の統一行動に約50人の職員が参加しました。
行動日の夕方6時、病院のデイケア室に仕事を終えて続々と職員が集まってくる雰囲気は、「診療所を病院化するとき以来」という声も友の会員さんから聞かれました。
08年の月間での経験も生きています。
(1)基金・債権の目標を達成して、中信民医連を経営面からも支えてくれている友の会員さんの存在を改めて意識した。
(2)08年秋から、数えて7回行っている「ろじうら署名宣伝行動」で、地域の方に署名を訴えることに職員が慣れてきた。
今年初めて参加した職員から、「自分の言葉で署名や会員拡大を勧めるむずかしさを感じましたが、がんばって訴えました。署名の中身や会員拡大の大切さはその後の意識の向上につながっています」という感想が寄せられました。継続した学習や取り組みの積み重ねの大切さを感じた統一行動でした。11月は奈良井宿に楽しく拡大行動に出かけます。

みんなでそろって訪問へ

生協診療所いいじま・介護 北澤 仁


「職員みんなで地域に出よう」という方針のもと、今年度も定例会議の時間を訪問行動に設定し、10月17日(土)職員11人と組合員9人、総勢20人で訪問しました。2~3人のグループに別れて診療所周辺地域61件の訪問を行いました。
私は今年度入職なので、初めての参加でした。「変なセールスと間違えられて門前払いされるんじゃないか」等と不安でしたが、皆さん温かく迎え入れてくださり、地域に浸透していることを改めて感じました。
後日、診療所の窓口まで「訪問の際にお約束したので」と加入の手続きにみえた方もいました。

平和活動の担い手、平和の語り部をめざして 〜県連「ピースゼミナール」上半期終了

長野県連が各連絡会の青年職員を対象に行ってきた「平和学校」も第3期を迎え、「学校というより自らの学びを大切に」と今期から「ピースゼミナール」(ピーゼミ)と改称しました。これまで以上に創造的な平和学習に取り組む様子を紹介します。 (諏訪共立病院・古池 智)

◆「貧困」「報道」「戦争」の3テーマで学習

「満州」での集団自決を語ってくださった久保田諫さん(右側)
「満州」での集団自決を語ってくださった久保田諫さん(右側)

「平和をまもる」実践者になろう!と、県連内の各連絡会から12人が参加して始まった「第3期ピースゼミナール」は、10月15日の第7回で上半期が終了しました。
この日は7月から、「貧困」と「報道の問題」そして「戦争」という3つのテーマに分かれて学習してきたことを発表しました。
「貧困」班は、貧困・格差が、犯罪や戦争につながる背景や現実をわかりやすく報告しました。それぞれ資料を持ち寄り話し合うことにより多面的に考える事ができ、「貧困と戦争は結びつく傾向がある」と結論付けました。
「報道」班は、戦時中の新聞コピーを紹介しながら、戦争時の報道の問題点を指摘しました。「平和を維持するためには、マスコミの情報を鵜呑みにすることなく、自分で分析して本当にその情報が正しいか確かめる事が大切」という発表がありました。
「戦争」班は、過去の戦争はなぜ起きたか、平和を維持するためには軍隊は必要か、憲法9条の価値は、等の内容から、「平和に対する意識を高め、憲法9条を護り、その素晴らしさを世界に発信していこう」というメッセージを発信しました。

◆先輩や体験談に耳を傾け、フィールドワークで心に刻む

平岡ダムの慰霊碑前で
平岡ダムの慰霊碑前で

ピーゼミでは、さまざまな体験・行動、そして講師を迎えての学習も行いました。
松本協立病院の具志堅進院長からは「与えられた情報ではなく、事実は自分で勉強して確かめる必要がある」という事を学びました。元高校教諭の今井浩太郎先生からは、日清戦争から第二次世界大戦までの「日本軍がしたこと」「被害・加害の事実」「他国との関係」などを、歴史の事実を紐解きながら楽しく勉強しました。
6月には、健和会病院を拠点としてフィールドワークを行いました。
まず「満州移民経験者との懇談」では、「親が子を、おとなが子どもを手にかけて自決していった」という久保田諫さんの集団自決時の生々しい証言に一同息をのみました。そして、「なぜ私達に語ってくれたのか」、その意味を考え、この事を風化させてはいけないと決意しました。
また、「平岡ダム外国人強制労働跡地見学」では、強制連行されてきた中国・朝鮮の人たちや連合国捕虜に奴隷的労働を強いたことを知りました。その結果、たくさんの犠牲者の上にダムが造られた事に驚き、人を道具にしか思わなかった当時の日本軍に憤りを感じました。

これから2月の韓国へのフィールドワークに向けた学習が始まります。ゼミ生全員が各連絡会で平和活動の担い手・平和の語り部になれるように、さらなる成長をめざします。

東南西北

諏 訪

芸術の秋、満喫!

芸術の秋、満喫!

10月31日、岡谷市イルフプラザで岡谷市文化祭が開催され、グループホーム高尾も壁飾りや折り紙の金魚など、1年間の共同作品を出品しました。皆さん、自分達の作品もさることながら、他の水引工芸、押し花絵も「素晴しい」と感激。また、帰り道には紅葉も楽しみ、芸術の秋を堪能しました。

中 信

看護業務改善集会を開催

看護業務改善集会を開催

看護業務改善PJ会議主催の、第1回看護師集会を10月24日開催。参加は、松本・塩尻の病院の主任以上と労組委員37人。7部署からの「看護現場の実態とこだわりの看護実践紹介」のあと、5グループに分かれてのワークショップが行われました。頑張りが交流できた。今後も継続したいとの声がよせられました。

飯 伊

未来に向けてバージョンアップ

未来に向けてバージョンアップ

10月29日、健和会病院で増改築が始まりました。飯田市からの要請による病児・病後児保育の実施、通所リハビリの拡充、健診ルームのアメニティ向上、薬局の増改築です。また、飯田圏域での病診連携促進を図るため、地域ICT(各医療機関・施設でカルテ情報などを閲覧)に参加します。同時に心電計・エコー・超音波内視鏡等の医療機器更新も行う予定です。

長 野

今年も柿すだれが...

今年も柿すだれが...

グループホーム栗田ゆうゆうに2度目の秋が来ました。今年も利用者さんの家族から渋柿が届きました。みんなで皮むきし、軒下に柿すだれができました。毎日ながめ、日なたぼっこをしながら、一つ二つとお味見しているので、白い粉がふくまでおいて置けそうにありません。

東 信

季節の花が楽しみです!

季節の花が楽しみです!

川西生協診療所では開設以来10年間、同じ6人のガーデニングボランティアさんが花の手入れを続けてくださっています。夏は朝夕2回の水くれ、暗くなった頃には花がら摘みと、常に花の状態に気を配っています。季節ごとに素敵な花を見事に咲かせ、患者さん達から「楽しみです」と好評です。

上伊那

「医者になりたい」受験生集合!

「医者になりたい」受験生集合!

11月10日、法人として初めての「医学部受験模擬面接」を開催。12人の医学部受験生が集まりました。参加者は緊張した様子で臨んでいましたが、面接では医師志望の強い思いが伝わり、面接を担当した医師や職員は元気と希望をもらいました。地域を支える医師をめざし共にがんばりたいです!



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