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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第236号 2010.02.25

長野県民医連第29回定期総会の招集について

2010年2月6日 会長 熊谷嘉隆

県連規約第7条にもとづき、次のとおり招集します。
<日時>2010年4月24日(土) 9:30〜16:30
<会場>松本市浅間温泉文化センター
<総会提出予定議案>

  1. 県連第6次長期計画
  2. 運動方針
  3. 2008年度・2009年度決算、会計監査報告
  4. 2010年度・2011年度予算
  5. 役員選出
  6. 特別決議

<総会の構成>
県連規約第6条にもとづき、代議員と県連役員をもって構成します。代議員は、役職員20人に1人(端数は1人加算)を法人単位で選出します。基準日は、4月10日の第25回県連定例理事会時とします。

「腹膜透析でやりたい仕事が続けられる...」連携で支える 80代患者さんの生きがい

第12回学運交発表演題より

友の会役員さんも晴れやかに
左端が久保敷さん

2月20日(土)松本大学で第12回県連学術運動交流集会が開かれ、職員・共同組織・学生450人が参加しました。
午前中は、「政権交代後の医療・福祉情勢の変化」を二宮厚美氏(神戸大学教授)が講演。午後から行われた分科会では8つの分科会で120演題が発表されました。
今回は第4分科会「施設・在宅での高齢者医療・介護の実践と課題」で発表された、健和会病院の「遠隔地における腹膜透析導入」を紹介します。

病院から35kmの地で腹膜透析を選択

健和会病院から約35km離れた山あいの村で、ある患者さんが腹膜透析による在宅治療生活を送っています。
Aさんは80代男性、妻との2人暮らし。09年5月、同村の診療所から健和会病院の慢性腎不全外来に紹介されました。ADL(日常生活動作)は自立していますが、通院には1時間ほどかかり、とくに主要道路に出るまでは、険しい山道の運転となります。
Aさんは透析療法が必要な段階で、血液透析を行うか腹膜透析を行うか、医師・看護師と話し合いました。それぞれの療法を導入すればどのような生活になるか説明を重ねた結果、Aさんは、日中自由に活動できるよう、夜間睡眠中に機械を使って自動的に腹膜透析をする方法を選択しました。

他職種と病診連携で透析導入をささえる

地域連絡会ごとに連絡先を替えて、県連全体で3800枚つくりました。各事業所の他、共同組織の協力で地域に張り出します。
熊谷悦子医師(透析センター長)もAさん宅を訪問

腹膜透析は在宅治療が基本になります。そこで、自分でできるようになるため、3週間ほど入院しました。他職種とのチームワークも必要でした。80代という年齢もあり、医療機器操作を習得してもらえるかという不安はありました。しかし、回路のセッティングや機械アラーム対応は病棟看護師が見守り、自己管理が主体的にできるように取り組みました。
自宅では、「2階の治療部屋から排液6リットルの重さを1階へ運べない」という訴えに、リハビリ科の協力で作業療法を取り入れました。
また、村の診療所の看護師が健和会病院へ来院し、治療方法の確認・異常時の対応について話し合いをもつなど、病診連携を強めました。退院後に異常があれば村の診療所から連絡をもらい、外来ですぐに対応できる態勢をとり、09年8月から自宅での腹膜透析を開始しました。
現在は、紹介元である村の診療所との連携を図りながら、在宅での治療生活を支援しています。透析機の業者もフリーダイヤルで24時間対応し、患者さんからの情報は当院にも伝えられるシステムになっています。

「生きがい」を選んだAさんの思い

Aさんが腹膜透析を選んだ理由は、片道約35kmという通院距離の問題だけではありません。戦争に駆り出される前はお菓子を作っていたAさんは、今でも毎年自宅でお菓子を作り、村の旅館にお土産品として出荷することが生きがいなのだそうです。このお菓子作りや好きな農作業の時間を大切にしたいという思いがあったのです。
また、自宅を離れて入院治療をした場合、スタッフに身の回りの世話をしてもらうことによってADLが低下することも心配していました。
現在自宅では、治療はAさん本人、回路の片付けは妻というように夫婦で協力して行っています。「年老いてくれば体の悪いところは出てくる。やっかいな仕事(腹膜透析治療)が増えてしまったが、やってのけるしかないと思っている」という反面、「腹膜透析にしたおかげで、やりたい仕事が続けられるだけでも助かったと思っている」とのことです。

腹膜透析の周知とネットワークの構築を

末期腎不全の患者さん、とりわけ遠隔地にお住まいの高齢患者さんの治療は、医療機関近隣への移住もしくは入院しての血液透析を行うか、あるいはこの症例のように在宅で腹膜透析を行うか、という選択になります。腹膜透析を選択したとしても、患者さんの病状や認知力の変化、介護者の都合などによっては血液透析への移行もありえます。
患者さんの生命維持のためには、院内での他部署と連携したチーム医療ももちろん必要ですし、同時に地域の診療所との連携をとって柔軟に対応することが必要です。そして、治療生活についての満足のためには、なにより患者さんの思いを尊重することが大切だ、と改めて感じました。
今後も、当地域で腹膜透析についての認識を広めるための働きかけや、患者さんが安心して治療を継続できる地域ネットワークづくりを行っていきたいと考えています。

「賢不全とその治療法」(バクスター株式会社)パンフレットより
「賢不全とその治療法」(バクスター株式会社)
パンフレットより

腹腔内にカテーテルを挿入し、そこから透析液を出し入れすることで血液中の老廃物・水分を取り除いて血液をきれいにする治療法。キャリアケースほどの大きさの機械を寝室に設置し、就寝時に腹部から出ているカテーテルを機械の回路につなぎます。
入院または週に3回の通院が必要な血液透析療法とは異なり、在宅治療が基本。体への負担が少なく、残存腎機能が長く保たれる、食事制限も比較的緩やか、月に1~2回の通院ですむ、などのメリットがあります。


発表者:健和会病院血液透析センター 久保敷 彰子
共同研究者:三澤 明子、久保田 利恵、木下 嘉代


塩尻協立病院 職員アンケートでつくった要望書で塩尻市と懇談

職員アンケートをもとに要望書を作成

09年12月4日、塩尻市保健福祉センターで塩尻市長との懇談を行いました。
参加者は塩尻協立病院院長をはじめ病院職員など7人、健康友の会塩尻支部役員2人です。友の会役員でもある柴田・鈴木塩尻市議も同席しました。市側からは小口市長、福祉課課長、長寿課課長健康づくり課課長、市民課課長補佐など6人です。
私たちは、病院職員からの「塩尻市への要望アンケート」80件を元に、医療・福祉を中心とした要望書を作成し、懇談に臨みました。

小6までの医療費無料やヒブワクチン助成などで前向き回答

懇談では、乳幼児医療費の対象年齢の引き上げについて、10年4月から小学校6年生まで、入院・外来とも所得制限なしで対象とする。窓口無料化は現時点では困難が多いが県に働きかけていく。ヒブワクチンの助成制度は検討するなど、前向きな回答がもらえうれしく思いました。
しかし、介護度や所得で制限がある通院援助は、他の市町村の資料を提示してお願いしましたが、現状のまま。また、やむを得ず介護保険の利用限度額を超えた分への市独自の援助は、現状では考えていない、などの回答は残念でした。
その他、国保の資格証発行を年々減らしていること、リストラされた失業者に対する保険料減免が検討されているなどを知ることができました。

懇談では、私たちが普段聞いている市民の声、病院職員として思う事を届けることができました。友の会役員さんたちは、後期高齢者医療保険制度への不安や不満を訴えました。すぐに改善できない事は多いと思いますが、安心して生活するために声を上げ、要望していくことを続けていかなくては、と思いました。
(塩尻・協立こすもす 宇田川孝子)

09年10月全日本民医連学術運動交流集会で、健和会病院の牧内智則さんが発表した「高校生対策から結びつく奨学生拡大」が表彰されました。表彰式は全日本民医連総会で行われます。

職員ひとりひとりの"気付き"が、職場の人権感覚を磨いてる 1職場1事例 運動交流集会

1月29日、4回目となる1職場1事例運動交流集会は、
120人が参加して松本市で行われました。

病院受付待合いに長時間座っていたので、声をかけた

50代男性。2週間以上、何も食べていない状態。20 〜30代まで隣接市で働いていたが解雇。その後、あちこちを点々とし住居なし。最近、山梨県から電車で当市へ。駅にいたが追い出されたので歩いて病院へ。離婚後、家族とは絶縁状態。ケースワーカーに取り次いだ。当院受診後、転院し入院中。現在、生活保護申請中。

集会の目的は、1職場1事例運動のそもそも論と各事業所でどのように工夫しているのかを学び、実際の事例を元に気づきの視点や事例から学んだ経験を交流することです。参加者はそれぞれの職場の社保委員・担当者。今回は特別に群馬県連・山梨県連から社保担当者(計6人)が研修として参加しました。
全体会での学習テーマは、(1)なぜ民医連は「1職場1事例運動」に取り組むのか (2)それぞれの地域連絡会では今どのような運動が取り組まれているかでした。
その後、6〜8人のグループに分かれて前半の感想を出しあい、それぞれが持ち寄った事例を発表し交流しました。事例では入院中の医療費の出費を心配されている人、退院先・退所先を探している人、未収金のある人、「反ー貧困ネットワーク」で関わった人たちなど多彩に紹介されました。

幹部養成は「第1級」の課題

事務幹部養成講座

県連事務委員会では09年6月〜10年1月まで全6講座で「事務幹部養成講座」を行いました。参加者は各事業所から事務長、課長、主任など17人。参加者の佐藤淳子さんから感想を寄せてもらいました。

上田生協診療所・佐藤 淳子

綱領をふまえて業務につくことが基本姿勢で、その上に働きやすい職場づくりと良好な経営を行える事務幹部になることが期待されていると感じました。良い心身状態で仕事に臨むこと、仕事と私生活のバランスも大切だと感じました。講座はテーマが具体的でした。講師の長瀬文雄全日本民医連事務局長から「かきくけこ職場づくり」、熊谷嘉隆県連会長から会議・運営の方法、統計資料の活用を教えていただきました。
ただ、経営や実務に関する講義がない点、午後は班ごとの話し合いだった点は今後の検討課題と感じました。講師をはじめ、参加者みなさんの話し方が論理的で分かり易いのも勉強になりました。

名護市長選挙 基地反対の 稲嶺進さん当選!

1月24日の沖縄・名護市長選挙で、米軍基地の辺野古移設を認めない稲嶺進さんが現職を破って当選しました。長野県連からは2人の現地支援派遣・電話かけ・募金で応援しました。2年前の民医連「辺野古」支援連帯活動中に倒れた束原進前県連会長とともに、喜びあいたいと思います。


ちょっといい話 グループホームで交流会

交流会
利用者のみなさん同士であたたかな交流

09年12月23日にグループホームふきぼこでは、山形村のグループホームなのはなのみなさんを招いて、交流会を開きました。利用者18人、職員・友の会員あわせて8人が参加。普段グループホームの中でしか生活していない入所者の方たちが、同じ生活をしている仲間同士で楽しんでいただけるようにと企画し、今回で3回目になります。
当日は、毎月2回ふきぼこの友の会ルームで開いている大正琴教室のメンバー3人が、「冬の夜」「星影のワルツ」など7曲を演奏。「故郷」では、顔見知りになった入所者どうしで大合唱になりました。

大正琴教室
大正琴に合わせて大合唱

お茶会では手作りのお菓子や漬け物、ふきぼこ入所者が作った干し柿を食べて賑やかにふれあいました。お腹も落ち着いたところでスタッフのリードで座ってできる体操をしたり、トランプやかるた遊びを楽しみました。
入所者の方は「これからも遊びにきていただければうれしいね。私たちも"なのはな"に行ってみたいね」と話していました。
(グループホームふきぼこ・宗田 公夫)

ピーススクエア

NPTに向けての動きや
9条の会の活動など
平和への取り組みを紹介します

長野中央病院

1月19日の社保委員会の統一行動で、病院待合室でNPT署名活動をしました。参加した病棟看護師は、自分の職場でも署名を集め、1日で30筆を達成!「キュートくんストラップ」を獲得。

松本協立病院

病院入り口横に「NPT再検討会議まであと○日」のカウントダウンボードができました!

塩尻協立病院
NPT推進委員

NPT推進委員を中心にポスターを作成し、2月初めから外来待合室に掲示。医師が参加することでより運動を盛り上げようと企画しました。現在、古川院長と小児科医2人ですが、これから参加者を増やす予定。

飯伊連絡会
核廃絶署名

核廃絶署名推進実行委員会は、5月の「核不拡散条約再検討会議」に向けて、核廃絶署名を飯伊で1万筆(現在8千筆超)集めることを目標に活動しています。
1月23日(土)には、平安堂飯田アップルロード店という、初めての場所で署名活動。寒空の下、10時から2時間、12人で146筆集めることができました。民医連とは関係ない場所で、声をかけるのにとても緊張し足がすくむ思いでしたが、予想以上の成果で「やってよかった」です。
(健和会病院・安田 愛)

東南西北

諏訪

鳥居

立派な鳥居ができました!

諏訪共立病院デイケアでは、今年は御柱の年ということで、デイケア入り口に「鳥居」を作成しました。利用者さんが、紙を細かくちぎり、紙粘土にしたものを柱にして塗装しました。一生懸命作ったので、完成した立派な鳥居を見て、とても喜ばれていました。

中 信

友の会通院送迎

通院送迎、山形でも

塩尻・松本に続き、山形でも09年11月から友の会通院送迎が始まりました。送迎はドライバーさんの自家用車で行い、歩くのが難儀な方々から「通院に困らなくなった」と大変喜ばれています。今後は体制を強化してもっとたくさんの方に利用していただきたいと考えています。

飯伊

玉入れ合戦

かわいい福の神も登場

2月3日、健和会病院の病棟で毎年恒例の節分会が行われました。リハビリ室では一般病棟の患者さん12人も参加。今年は迫力ある赤鬼とかわいい福の神が登場し、チーム対抗で豆まきならぬ玉入れ合戦を行いました。中には鬼に玉をぶつける方も!?みなさんとてもいい顔で記念撮影となりました。

長野

講演

地元敬老会の会場に

2月14日、地元三才区の「敬老会」「公民館発表会」が老健ふるさとを会場に行われました。老健での開催は4回目。120人近くの参加者が真剣に耳を傾けた穐澤君代課長の「認知症」の講演も、「年寄りにもわかりやすい」と好評。「せっかくの機会、来年は健康チェックも」と事務長は期待しています。

東 信

第2回陽だまりネット報告会

陽だまりネットが報告会

1月20日、職員18人の参加で「第2回陽だまりネット報告会」を行いました。約1年間の取り組みをスライドで紹介し、ジャンボリー職員は貧困について学習して、実際の活動で感じたことを報告しました。上田市との懇談も重ねて、生活保護申請時に住所がない方は市役所の住所で対応してもらえるようになりました。

上伊那

いいとこ探し

全体フォローアップ研修

上伊那民医連連絡会では、09年度、県連または法人の制度教育を受けていない2年目以上の正規・パート職員を対象に、全体フォローアップ研修を行いました。「Fish哲学」を仕事に活かそうと、病院で「いいとこ探し」を実施。お互い気持ちよく元気になれるといった相乗効果を生み出しました。


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