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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第241号 2010.07.25

8月8日は長野県知事選挙 松本たけし新知事誕生でコレを実現しよう

7月22日(木)、いよいよ知事選挙が告示され、「県民の会」が支援する松本たけしさんのほか2人が立候補しました。長野県民医連は、県知事選挙を通じて子どもの医療費窓口無料化を実現するよう運動を大きく進めます。松本たけしさんは、「現場の声を聞く、県民の声を聞く」「弱い人の立場に立つ」という2つの信条を街頭演説で訴えています。県民のいのちとくらしに寄り添う知事を誕生させましょう!


7月県連理事会であいさつする松本たけしさん(中央)

ヒブワクチン・肺炎球菌ワクチンに補助を

健和会病院小児科・医師 和田 浩

長野県内でのヒブワクチン公費助成は10市町村のみ

この2つのワクチンは乳幼児の細菌性髄膜炎などを予防するワクチンとしてWHOも定期接種(公費での接種)を推奨しています。日本では自費で、ヒブが7千円程度、肺炎球菌が1万円程度。普通は4回打つので、全部で7万円近くかかります。「そんなにかかるんですか?」と迷っているうちに細菌性髄膜炎にかかってしまった子もいます。国が責任を持つべきですが、県の補助で一人でも多くの子が打てるようにしてください。子どもたちに健やかな明日を贈るため、松本猛さんに期待します。

年金で入れる介護施設を

NPO法人こころ理事長 金子智子

年金で入れる介護施設を
(写真はイメージです)

「老後が心配です。」「年金で入れる介護施設が欲しい。」高齢者が高齢者を介護する「老老介護」が当たり前になっている日本。みんなが不安になっています。
「こころ」では利用料が10万円を切る「特定施設」を計画中ですが、これでも所得格差の広がりもあって、入居者は限られます。介護施設を年金だけで使えるよう援助してください。(NPO法人こころは06年から諏訪市で宅幼老所こころ岡村を運営しています。今後入所施設事業などを展開予定です)

危険でムダな浅川ダム建設は即刻中止!

浅川ダム建設中止を求める住民訴訟原告団 事務局長 水本 悟

天井知らずの浅川ダム予算

71年に始まった浅川ダム建設計画は、田中前知事の「脱ダム宣言」で中止になりながら、村井知事の「洪水時だけ利用する穴あきダム」構想で復活し、本体着工へ準備が進んでいます。
しかし、建設予定地では地すべり防止に4本の集水井戸で水抜き中。昨年も発生した地すべりには約1億円が使われました。ダムによる山崩れを心配する学者もいます。
そんな危険を冒しても、ダムが下流での水害を調節できるのは全体の2割。残りは別の対策が必要です。近年、河川改修で浅川の洪水は劇的に解消されています。危険でムダな穴あきダムの必要性はどこにもありません。「ダムによらない治水」をぜひ実現したいです。

仕事のない人への救済措置をまっさきに

松本協立病院 医事課 小沢 康士

長野県内でのヒブワクチン公費助成は10市町村のみ
ハローワーク前健康相談会

この間、松本協立病院では毎月1 回、ハローワーク前健康相談を実施しています。
 一昨年に端を発した雇用問題は相変わらず暗い影を落としています。相談内容も「具合が悪くても、治療費の事を考えると医者にはかかれない」や、「国民健康保険の保険料が非常に高く、失業中にはとても負担が重い」といった声が寄せられます。
 雇用創出はもちろんですが、今現在、職を失い生活に苦慮しているみなさんへの救済措置は、ぜひ高い優先順位にして取り組んでもらいたいと思います。

医療費・介護費 窓口無料化を

上伊那医療生協・在宅事業部 平澤 慎

医療費・介護費 窓口無料化を
(写真はイメージです)

在宅支援診療所と介護保険の事務として働いているのですが、医療費・介護費の支払いの相談が後を絶ちません。
 家計を支えていた人がリストラにあい、年金や家人のアルバイトでどうにかギリギリ生活している患者さんや利用者さんが増えています。そういった方々から「年金・給料はこの日に入るから、引落日を変えられないか」「定額○○円で支払いできないか」「月によって引落額を変動できないか」といった相談が寄せられます。利用料が家計を圧迫しているのです。
 リニアや治水効果のないダムをつくる知事ではなく、県民の暮らしの目線にたった知事を誕生させたいと思います。

すすめよう!窓口無料化

7月20日、福祉医療給付制度の改善を進める会のみなさんが長野県庁で「子ども・障がい者等の医療費窓口無料化を求める要請書」を約1万7500人の署名を添えて提出しました。

2010年度の各法人の重点目標 総代会・総会ひらかれる

5~6月に県内各法人で総代会、総会が開かれました。 法人専務に2010年度の重点を報告してもらいました。

長野医療生活協同組合

総代会
総代会

6月20日(日)、第55回通常総代会が開かれました。
09年度は、組合員と職員の協同による医療・介護の質の向上に努めながら、南長池診療所のリニューアル工事の完成、病院救急部門の拡充と外来化学療法室・専門外来の移設等を行いながら、病院近くのNTT保養施設跡地(761坪)を購入し、そこでの事業構想を検討してきました。
今年度は、第6次長期計画(09~12年度)の2年目として、病院近くに購入した土地に介護複合施設( デイサービス・ショートステイ専用施設・有料老人ホーム・訪問看護・訪問介護・居宅介護支援)の建設と長野市南部でのあらたなデイサービス事業所の立ち上げ、病院第9期増改築工事計画の具体化に着手します。
かつてない経済危機のなかですが、組合員や地域の要求に応え、いのちとくらしを守る事業と運動をいっそう具体的に進めていく年とします。
(専務理事・谷口 亮一)

中信勤労者医療協会

2010年度新入看護師
2010年度新入看護師

第36回定期総会が、5月29日に開催されました。
重点の第1は今後6年間の第4次長期計画が承認されたことです。これにより①より質の高い民医連事業所群の構築と友の会の発展、②職員確保と育成、次世代リーダーの養成、③安定した経営の確立、の3本柱からなる長期的な方針が確立しました。
重点の第2は、各事業所が地域になくてはならない民医連の事業所として医療・福祉の活動を発展させるそれぞれの事業計画を承認しました。
重点の第3は、患者利用者を増やし、事業収益の増加をはかりながら、必要利益を確保していく経営改善方針を承認しました。
(専務理事・三村 功)

東信医療生活協同組合

デイサービスとして改修予定の民家
デイサービスとして改修予定の民家

第26回通常総代会が6月26日(土)に行われました。第26回通常総代会は、総括及び方針、予算、役員改選など全ての議案が可決承認され、決定された方針に沿い、現在、具体的な推進を始めています。
今年度の強化月間で、医師確保のため、「医師・医学生紹介カード」を活用した地域訪問を予定し、医師確保に向け、組合員と共にすすめていく事となりました。またこの間、組合員と職員とで、新規介護事業検討委員会を設置し、運営や場所の選定の検討を行ってきました。総代会で当生協2か所目のデイサービスを11年4月に開設し、併せて、事業推進のため2000万円の出資金を集めることも決定しました。これから成功に向け、組合員が参加した建設委員会を立ち上げ、地域の中での拠点づくりといった視点も持ちながら推進していきます。
(専務理事・中沢 祐一)

南信勤労者医療協会

365日リハを開始
365日リハを開始

5月29日(土)、第37回定期総会が開かれました。
2010年度は地域住民の切実な要望に応えられるような事業展開を目指し、共同組織(泉の会)との協力共同の活動を強め、医師・看護師をはじめとする後継者対策、介護・福祉分野の取り組みの強化、また経営活動の安定化を目指していきます。経済的理由により医療費支払い困難な方への無料低額診療事業の推進を行っていきます。
病院では回復期リハ病棟の充実、365日リハビリの取り組み強化、電子カルテの導入(11年度初期導入予定)準備をしていきます。また社会福祉法人やNPO法人含む、諏訪地方民医連連絡会(17事業所)の連携を強めていきます。法人の2010年度経営計画では収益5.8%伸ばし、経常利益5200万円を確保します。
(専務理事・清水 晃)

上伊那医療生活協同組合

総代会で「介護ウェーブ」を報告する職員
総代会で「介護ウェーブ」を報告する職員

6月27日(日)、第26回通常総代会を行いました。
総代会の特徴は、昨年度起こった現金着服事件の報告と再発防止策等承認の件と、第4次長期計画(6年間)の策定にありました。再発防止策では、経理規定や現金の保管に関する規定、就業規則の改定、内部統制システム基本規定、半期の決算体制の確立などを方針化しました。順次実施にはいっています。長期計画では、医師体制の急速な充実が厳しい中で、ポスト急性期を立ち位置に総合的な医療技術の構築をはかる一方、急性期以後の医療・福祉ネットワークを郡内全域に広げることや高齢者住宅の建設と生協の拠点づくりを進める方針を決めました。
(専務理事・野口 正泰)

医療法人(社団)健和会

128列CTを導入
128列CTを導入

健和会第36回定期総会が去る6月6日(日)に開催され、「第7期長期計画(2010~2015年度)を始め、2009年事業報告を承認し、2010年事業計画などを決定しました。第7期長期計画では、臨床研修指定病院(基幹型)取得を目指しての環境整備を行っていくことや高齢化が一段と進む飯伊地域の実情を踏まえた事業展開を検討していくことなどが盛られています。その1年目にあたる2010年度は、伊那谷初となる128列CTの導入を行う、病院や事業所を支えていただく共同組織を大きくするなどの計画となっています。地域に支えられてきた伝統を引き継ぎさらに発展させていく決意を固めました。
(専務・林 憲治)

上伊那生協病院・療養リハ病棟「息子の中学最後の野球の試合を応援に行きたい」~患者さんの願いにこたえて~

「息子の中学最後の野球の試合を応援に行きたい」「球場に妻を連れていきたい」「お母さんに見に来てほしい」... 脳出血で寝たきりの患者さんと家族の強い願いに、医師・看護師・PT・SW・ケアマネがこたえて、外出企画を成功させました。

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発病後、初めての外出へ

藤田幸子さん(仮名)は、1年前に39歳という若さで脳出血を発症しました。寝たきりとなり、気管切開・胃ろう造設。レベルは重度で全介助、医療依存度も高い患者さんです。
今回の外出は、夫の和夫さん(仮名)から病棟の担当看護師・春日香さんに「息子の中学最後の野球の試合を妻に見せてあげたい」と持ちかけられたことから始まりました。担当の大石美行医師に相談したところ、病状に大きな変化がないのでと外出許可がでました。本格的な外出は発症後初めてなので、病棟看護師・PT・SW・ケアマネが同行することになりました。会場の伊那市営球場には和夫さんが直接交渉し、バックネット裏の部屋も用意してもらえました。
会場に到着した幸子さんの元には野球部の父母がやってきて、涙ながらに「元気になったね。応援に来られてよかったね」と声をかけ、元気なころの幸子さんの人柄がうかがえました。

息子さんの活躍にガッツポーズ

試合開始が40分遅れて幸子さんの疲れ具合を心配しましたが、1回に塁に出た息子さんは見事盗塁。ホームベースに帰ってきたときにはみんなの歓声があがり、幸子さんも普段以上に右手を上げるガッツポーズで喜びを表しました。
2時間が経過し、さすがに疲れたはずなのに「帰りましょうか」と聞いても首を縦に振らない幸子さん。みんなの心配が通じたのか、試合は5回コールド勝ち。真黒に日焼けした息子さんとうれしそうに握手をしました。
途中、飛び入り参加した訪問看護師の春日孝子さんは、カテーテルチップを持参。「水分補給をしよう」と取り出し、幸子さんに「お茶にする?レモンジュースにする?」。外出を楽しいものにという心配りに居合わせたみんなが感動しました。

回復への大きな一歩に

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幸子さんは40歳の誕生日に自宅へ退院しました。病棟の春日看護師は家族向けの自作の介護マニュアルをつくり、病棟スタッフは全員で寄せ書きを贈りました。
現在、付属診療所の往診と訪問看護、ヘルパー、訪問リハなど介護保険サービスを利用しながら、和夫さんと実母、2人の息子さんと暮らしています。昼間は実母と過ごし、夫や息子さんとの夕方の散歩を楽しみにしています。家族の熱心な介護のおかげで「チョコレート」「お腹すいた」などを伝えられるまでに回復しています。
退院後、往診している福冨みずほ医師は、「絶対回復する」と幸子さんの可能性に大きく期待をしています。将来的には現在週1回の訪問リハを増やしたり、デイケアやショートステイの利用を考えています。「今回の事例のように、関わるスタッフ全員が同じ気持ちで回復を目指せるように情報交換を密にし、総合的にフォローができる体制を確立していきたい」と語ってくれました。
息子さんのチームは県大会まで勝ち進み、幸子さんは伊那球場で行われた南信大会や練習試合へ応援に出かけたそうです。願いがかなう喜びは、患者さんの生きる意欲につながります。それを大切にできる医療をこれからも追求していきたいものです。
(上伊那医療生協「トピックスニュース」に加筆・小林 千里)


〈外出を支えたスタッフより〉

上伊那生協病院に勤務して初めて受け持った患者さんです。お若い方でもあるので何かできれば・・・と思っていました。外出には体力面や吸引などの心配もありましたが、予想を上回る反応ですごくうれしかったです。息子さんの雄姿を見せてあげることができて良かったです。病棟ではあまり見たことのない笑顔やガッツポーズで、藤田さんの強さにびっくりしました。
(病棟看護師 Kさん)

若い世帯ではありますが、ご主人のド~ンとした人柄と家族の思いやりにとても感動しています。
(ケアマネ Hさん)

幸子さんは病院とはまったく違う表情をみせてくれました。一緒に応援しているご主人も楽しそうでした。やっぱり家族は特別ですね。
(PT Sさん)

ご主人も熱心で本当に素敵なご家族です。何かできればと思って球場に行きましたが、一緒に野球観戦を楽しみました。
(訪問看護師 Tさん)

東南西北

上伊那

歳の数だけ食べました!

歳の数だけ食べました!

デイサービスあおばでいちご狩り外出を行いました。みなさん初めは「5、6個で充分」ということでしたが、いざいちごを目の前にすると次から次へと手が伸びます。真っ赤ないちごを頬張り大満足!中には歳の数だけ食べた方も!?

諏 訪

諏訪地域民医連交流会&新入職員歓迎会開催

諏訪地域民医連交流会&新入職員歓迎会開催

6月16日に開かれた交流会の参加者は108人、2年目職員の初々しい司会で、永年勤続表彰、新入職員紹介などが行われました。井上医師率いるスワキョーBAND(写真)の演奏で会場の雰囲気は最高潮に。締めは御柱の年ということで木遣りが行われ、諏訪らしい交流会になりました。

中 信

「ベロ出しチョンマ」のフロアーコンサート

「ベロ出しチョンマ」のフロアーコンサート

7月2日、塩尻協立病院デイケア室のフロアーコンサートに、入院患者さんを含め50人が参加。斎藤隆介氏の原作にオリジナルの歌と演奏を付け「ベロ出しチョンマ」を演じたのは、安曇野瓜太郎さん。冒頭に松本城が傾いていた明治30年頃の珍しい写真を見て、終了後は松本の昔話に花が咲きました。

飯 伊

沖縄の現実を知りたい!

沖縄の現実を知りたい!

6月29日、健和会病院で「沖縄の人を呼ぼう会」を開催。米軍基地問題を身近な問題として考えたいと、沖縄出身の信州大学医学生比嘉大(ひが ゆたか)さんを迎え、28人が参加しました。戦闘機の超低空飛行や、米兵と隣り合わせで恐怖に怯える生活を聞くよい機会になりました。

長 野

手打ちうどんに初挑戦

手打ちうどんに初挑戦

「今日のお昼はうどんにしよう」と、徳間デイサービスたんぽぽでは手打ちうどんに初挑戦。「昔は作ったけど、最近はやらないからちょっと自信ないな」といいながらもいざ始めるとみなさん昔とった何とやら。しっかりとしたコシのあるおいしいうどんができました。

東 信

組合員さんとともに入職3か月研修

組合員さんとともに入職3か月研修

7月12・13日、東信医療生協では、新人研修担当の3人の組合員(理事・支部長)さんと新入職員8人が、松代大本営を見学。ガイドさんから「真実を知る努力・見る力・真実から逃げない」を聞きました。職員にとっては組合員さんが事業所を支えてくれていることを、肌で感じた企画となりました。



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