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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第249号 2011.04.25

ようこそ 長野県民医連へ

新入職員の皆さんへ

見開き1,4ページはPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。(2MB)

ようこそ 長野県民医連へ 新入職員の皆さんへ 見開き1,4ページはPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。(2MB)

民医連だからできる、心ひとつに切れ目ない支援

東日本大震災被災地へ4月の支援

東松島市への訪問
▲東松島市への訪問

震災から1カ月が過ぎました。
いまだに大きな余震が続く中、死者・行方不明者は
2万7000人を超え、避難所にはいまなお13万人がいます。
福島第1原発事故は、深刻な状態が続いています。
民医連は現地の状況に応じた支援をこれからも切れ目なく続けます。

長野県連は宮城県の松島海岸診療所を拠点に地域訪問を展開
 長野県連事務局長(4/3~10松島センター責任者)岩須 靖弘

4月7日夜11時36分、震度6の予震が東北を再び襲った夜、私は松島海岸診療所にいました。3日に現地対策本部責任者として松島に着いてから5日目でした。
停電の中、「津波避難」のアナウンスがくり返されます。恐怖心を抱きつつ高台に避難し、全国からの支援者の無事を確認しました。幸いにも津波被害はなく、診療所も翌日まで停電した他は大きな被害はありませんでした。翌朝、出勤してきた職員が「せっかくここまで片づけたのに、また振り出しなんて、笑っちゃうしかないよね」と明るく笑い飛ばすパワーに、こちらが勇気づけられました。
全日本民医連は4月からの支援拠点を3か所(坂総合病院・長町・松島海岸診療所)とし、長野県民医連は山形民医連と北関東甲信越地協のみなさんと一緒に松島海岸診療所を拠点に訪問活動を行っています。県連からは、4月末までに地域連絡会毎に3~4人が4~5日ずつ8隊を派遣します。
現地では他県のスタッフと組んで地域訪問活動を行いました。20人ほどが4~5組に分かれ、松島医療生協組合員さんをはじめとする被災者のお宅を1日15~20軒訪問。①安否を確認する②家屋、家族がどんな状況か確認する③どんな支援が必要か要求をつかむ④それらを行政にも伝え、連携して必要な対応を行う、というのが訪問の目的です。
8日までに松島町・東松島市の642軒を訪問。「観光・漁業・農業」が町の主な産業でしたが、3つとも大きな被害です。津波が海の底から持ち込んだヘドロは重く、高齢者世帯などでは片づけが進みません。ハローワークは常時満員で、仕事や収入の展望がみえないなど問題はすぐには解決されません。長期的な支援が求められています。 

坂総合病院での医療支援

● 健和会病院 医師 鷲見(すみ) 順教

被災地では、避難所への訪問診療と坂総合病院でのERを行いました。
多賀城市の天真小学校(800人ほどが避難)を訪問し、体育館で寝泊まりしている方数十名に体調をうかがい、診察・薬希望者15人ほどの診療を行いました。仕切りのない大きな空間の中での集団生活なので、気道感染症が蔓延している様子で、とりわけ高齢者の呼吸器疾患の重症化が危惧されました。血圧の薬が切れた人や、慣れない生活のストレスで血圧が200を超える人が数名おられました。
避難所の方々は、表面上は明るく元気で、遠くから来た私たちを気遣ってくださいました。しかし、被災時の様子に話が及ぶと突然泣き出してしまう人が何人もおられ、悲しみの深さを強く感じました。
坂総合病院でのER(救急)は、他の大規模病院が大きな被害を受けたため、震災前は1日8台ほどだった救急車受入数が15~16台に増え、時には複数同時収容もありました。ERスタッフ2人と支援医師2~3人が対応し、原則として断らず対応できていました。私が対応した6人のうち2人が入院となりました。避難所生活で病気を悪化させて救急搬送された方もおられました。
微力ながら手助けをしたいと思って参加したのですが、被災者の方々のためになれたという確信も充実感・達成感も、正直まったくありません。直接お話を聞き、災害現場での診療を経験したことで、言葉では表現しがたい多くのものを得ました。同時に「単に自分の経験を積んだだけなのでは」という心苦しさも残っています。今は、「恩返しとしてなにができるだろう」と考えています。今後同様の事態が起こったら、積極的に参加して自分にできることをしたいと思います。(談)

医療生協組合員宅などへの訪問活動

● 長野中央病院 事務 酒井 勤

4月2~6日、松島海岸診療所(松島医療生協)へ支援に行きました。活動は、4人を1組とし、「被害状況のつかめていない組合員さん宅へ行き、安否確認・健康状態の聞き取りを行う」ことを目的とした訪問行動です。
津波に襲われた家屋、歪んだ線路、当時のまま瓦礫・ヘドロに埋もれている大量の車...。目を覆いたくなる惨状を前に、「自分に一体何ができる?」と自問自答しながら土埃舞う被災地域へ出ました。
そこで見たのは想像以上のものでした。断水のために歯の衛生状態が悪くなった方が複数、車が流されたため体調が悪くても受診する手段がない方、飲み薬が終わって1週間も服用していない方、島をつなぐ唯一の橋が壊れたため3週間も陸地と断絶された方など、かける言葉も見つからず、ただただ胸の痛む思いで60件ほどのお宅を訪ねました。
最終日には、組合員さん宅のビニールハウスで泥かきを手伝いました。乾燥しはじめていても泥はかなり重く、男性5人で半日かかりました。今後も続けなければならない作業ですが、心身ともに大きな負担です。人手はいくらあっても足りません。
被災者は家の中から泥を運び出したり家財の片付け等の作業が多いので、マスク・軍手・ビニール手袋・タオル・カイロ等を持っていくと重宝されました。
5日という短期間でしたが、被災者の心に寄り添う全国からの支援、その熱い連帯に心打たれ、民医連が持つ「人と人とのつながり」、強い「絆」という財産を全身で感じました。被災地を離れても心はひとつ、引き続き募金や節電等を呼びかけながら支援活動をしていきます。

長野県連からの支援4月分

◆坂総合病院へ医師支援, ◆調剤薬局へ薬剤師支援, ◆介護支援, ◆松島センターへの支援

地図を見ながら訪問場所を確認
▲地図を見ながら訪問場所を確認

東南西北

東 信

「悠々倶楽部かみしな」オープン

「悠々倶楽部かみしな」オープン

4月に、東信医療生協3つめの通所介護施設が開所しました。「悠々倶楽部かみしな」は、入浴や日中の活動を一人ひとりの思いに寄り添った『個』を大切にしたサービスを心がけています。人生の大先輩がいつでもゆっくりと、笑顔で過ごせる施設をめざし、スタッフ、ボランティアさんと日々奮闘中です。

上伊那

歓迎!伊那中央病院から地域医療研修

歓迎!伊那中央病院から地域医療研修

4月11日、地域医療研修でやって来た2年目研修医の溝尻医師の歓迎会を開催!食堂にホットプレートを持ち込み、お好み焼きや焼きそばを、焼いては食べ、食べては飲んで、飲んでは飲んで(?)楽しく交流。スポーツも得意ということで、サークルからの勧誘も殺到、若い職員との繋がりもできました。

諏 訪

デイケア新装オープン!

デイケア新装オープン!

諏訪共立病院のデイケア移転改修事業が終了し、3月22日に開所式が行われました。以前からの希望だった同フロア内のトイレ・洗面台も設置されました。また3階から1階に移ったことで、送迎時の移動も楽になりました。これからも利用者さんに、より満足していただけるデイケアをめざします。

中 信

BLS学習会ひらかれる

BLS学習会ひらかれる

松本協立病院では、3月17日から3週連続でBLS(Basic Life support)の全職員学習会を行いました。胸骨圧迫と人工呼吸による心肺蘇生、AED(自動除細動器)の使い方を学びました。病院職員として、医師・看護師以外の職種でも緊急の事態に積極的に対処できるよう、一人ずつ実技指導を受けました。

飯 伊

配食センター地鎮祭

配食センター地鎮祭

4月11日、ゆいの里に新しくできる配食センターの地鎮祭が、地元自治会の代表、地主、ゆいの会会長、法人役員、建設に携わる関係者が参列して行われました。
ゆいの里はこれまで施設中心の役割を果たしてきましたが、配食センター建設をきっかけに在宅生活を直接支援していきたいと思います。

長 野

恒例!リハビリ患者さんお花見会

恒例!リハビリ患者さんお花見会

4月16日、リハビリ患者さんのお花見会をホワイトリングサブアリーナで開催しました。今年は被災地の方の力になればと義捐金を募りました。雨と風のため会場を屋内に移しての開催となりましたが、参加者の歌や新入職員の「花笠音頭」など、一緒に歌ったり手拍子が入ったり、会場が一体となったお花見会となりました。


第7回ながのmini NEF(ミニ・ナースエッグフェスティバル)

in 飯田

ながのminiNEF

年に1回、秋に開催してきた看護学生の学習交流合宿『ながのminiNEF』。今年は春休みにお引っ越しして3月29日~30日、学生31人・職員11人の総勢42人で盛大に行いました。
1日目の学習会では、健和会病院和田浩副院長による『医療からみた子どもの貧困』と題した講演後、小グループにわかれて感想など出し合いました。「子どもの貧困ときいて発展途上国の話をイメージしていたが、日本の身近なところに多くの問題があることに驚いた。そうした現状を知ることができてよかった」「自分から相談できない親などの微妙なサインに気づき、どんな援助が必要かをチームで考えて行動できる看護師になりたい」など、大いに学びが深まった様子でした。
宿泊先へ移動し、おいしい夕食と休憩をはさんだ後は、ナイトセッションとして『NPT再検討会議・NY行動(長野中央病院看護師・清水天平さん)』『東日本大震災・宮城民医連支援活動(健和会病院事務・伊壷一輝さん)』など、自分の職場の中だけにとどまらないダイナミックな活動について、報告を聞きました。お楽しみ交流会では、おまめリレーやお絵かきしりとりなどグループ対抗ゲームで盛り上がり、時がたつのも忘れて親睦を深めました。

患者さんの安楽を保つポジショニング

2日目は、健和会病院5階病棟多職種スタッフのみなさんの全面協力で、『患者さんの安楽を保つポジショニング』について実演と体験をまじえた学習会を行いました。ちょっとしたことでも、体験してはじめてわかる安楽度の違いに一同びっくり。「さっそく実習などに生かしたい」と大変好評でした。
最後に老健はやしの杜へ移動して施設内見学の後、2日間のまとめの会。4月1日から入職が決まっている卒年学生には、看護師として働くにあたってのあいさつをしてもらいました。そんな姿を見て低学年の学生たちも、将来民医連の看護師として働くことをこれまで以上に具体的に思い描けたのではないかと思います。
(県連看学生委員会・鈴木 彩)

ちょっといい話 投書にこたえて"おさかな"復活! 塩尻協立病院

笑顔いっぱいの保育室 長野県教職員組合下伊那支部からプレゼント

「伊那市の地域密着型サービス事業所の公募が1月24日~2月28日まである」との情報に、急遽プロジェクトチームを編成し準備しました。3月14日のプレゼンでは、「自己評価・外部評価及び情報公開に関する考え方」では病院機能評価受審中であること、「運営実績・経験の有無」では20年の医療介護福祉の経験を、「職員の育成・研修制度について」は県連介護集団の研修実績・キャリアパスなどを説明しました。
3月22日、手挙げ4社の中から選ばれました。早速地域区長会説明などに入っています。後から「上伊那医療生協の評価が高かった」(市関係者)とお褒めをいただきました。日頃の実践の成果ととらえ、今後もがんばりたいと思います。
(東春近小規模多機能・グループホーム準備室 黒川 照子)


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