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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第264号 2012.08.25

「社会保障制度改革推進法」のねらい 憲法25条を骨抜きにし、給付の削減と抑制を恒久的に -村上晃弁護士(長野中央法律事務所)に聞く-

8月10日、野田内閣は公約違反である消費税増税と社会保障の大後退を目的とした「社会保障・税一体改革関連8法案」を衆議院に続き、参議院でも民主・自民・公明3党で強行採決し成立させました。とくに「社会保障制度改革推進法」は、「生存権保障及び社会保障制度の理念そのものを否定するに等しく、憲法25条に抵触するおそれがある」と日本弁護士連合会(日弁連)が緊急声明を出したもの。日弁連会員の村上晃弁護士に聞きました。

日弁連が緊急声明

小泉構造改革により格差と貧困が拡大する中、発生した東日本大震災で、日本の社会保障の脆弱さが露呈しました。日弁連は、2011年の第54回人権擁護大会シンポジウムで、「希望社会の実現」をめざし、「社会保障」のグランドデザインを模索し始めていました。
しかし、今年1月、社会保障・税一体改革大綱が閣議決定しました。マスコミは消費税増税は取り上げても、社会保障一体改革については沈黙しました。このまま誰も知らないうちにひどい内容の法律が制定されることを懸念したからです。

「推進法」の問題点

条文は、15条と附則2条からなる短い内容ですが、日本の社会保障の将来を規定しています。
第1条の「目的」では社会保障の安定した財源は消費税、それと利用する者が負担する受益者負担で賄うことで、持続可能な社会保障制度の確立を図るとしています。
第2条で社会保障の基本理念を示しています。❶社会保障は「自助(家族)・共助(国民)により実現する」ことを強調し、「公助(国や自治体の責任)」はないことになっています。
❷社会保障給付の「重点化」、制度運営の「効率化」「適正化」という表現が多用されていますが、これは,「削減」と利用の「抑制」を意味します。
❸年金、医療及び介護は社会保険制度を基本として、支払った保険料の範囲内での給付になり、保険料を払える者だけが対象となります。
❹社会保障の主要な財源は消費税とし、社会保障の充実を望むなら消費税の増税、増税が嫌なら社会保障の削減という二者択一を規定しています。
第3条の「国の責務」では、国は2条の内容(「自助」「共助」、「重点化」「効率化」「適正化」)を基本とした施策を財源も含め策定、実施することとなっています。
1、2、3条を合わせると、憲法25条の「国民の権利としての社会保障」は全部放棄されることになります。今後、政府はこの立場で社会保障制度を改革し、具体的には「社会保障制度改革国民会議(以下国民会議)」の審議を踏まえて進めることになります。
第10条以降はこの「国民会議」について書かれています。メンバーは20人以内で内閣総理大臣が任命できるので、政府に都合の良い者だけを任命できます。
第5条は公的年金制度、第6条は医療保険制度、第7条は介護保険制度の基本方針が述べられています。ここでも「適正化」「重点化」「効率化」の文言が使われ、いずれも「国民会議」が検討し、結論を出すことになっています。
附則として「生活保護制度」にふれています。不正受給への厳格な対処,給付水準の適正化(=切り下げ)、就労が困難でない者に対する厳格な対処など、生活保護制度を利用せざるを得ない社会構造については目を向けず、制度利用者に対する厳格な対応のみが目立ちます。
これまでも憲法25条の生存権の内容を論じることはありましたが、憲法25条の理念を無視することはありませんでした。この法律は、「国民の権利としての社会保障」をなくし、その内容を国会で論議することなく、内閣総理大臣が任命した「国民会議」で決めるというあまりにひどいものです。

曽我村長(中川村村長室にて)
8月12日、松本協立病院駐車場で開かれた「松本・きずな村」には11人の相談者を迎えました。「今、国がすることは食べることも大変な貧困をなくすこと。社会保障を削ることではない」と参加者は口をそろえました。

大きな国民運動を

大事なのは、まず、この法律の中身を広く知らせること。そして重要な役割を果たす「国民会議」のメンバーに当事者である国民の代表を入れさせる、審議内容を公開させることです。それには日弁連も頑張りますが、民医連はじめ大きな国民運動が大切です。
(聞き手・藤沢 薫)

岩須靖弘長野県連事務局長談話

世論調査で国民の6~7割が反対した消費税増税が、「財界の利益が第一」を貫く民自公3党の強行採決で決められました。
貧困と格差が広がるなか低所得者はさらに追い詰められ、年間数千万から1億円以上の消費税を負担している医療・介護事業所の経営危機を引き起こします。しかも、権利としての社会保障を根本から否定する社会保障制度改革推進法と一体です。
しかし闘いは終わりではありません。法の実施は2年後であり、その間に衆参の国政選挙があります。消費税廃止法案を提出できる、民意の通る国会をつくるためにがんばりましょう。

消費税増税関連8法案社会保障改革推進法案採決そのとき長野県選出国会議員は
  選挙区 名前
(敬称略)
政党 採決への
態度


長野1区 篠原 孝 民主党 欠席
長野2区 下条 みつ 民主党 賛成
長野3区 羽田 孜 民主党 欠席
長野4区 矢崎 公二 民主党 賛成
長野5区 加藤 学 国民の生活が第一
(前回選挙時は民主党)
反対


県区
(2018年改選)
北沢 俊美 民主党 賛成
若林 健太 自由民主党 賛成
県区
(2013年改選)
吉田 博美 自由民主党 賛成
羽田 雄一郎 民主党 賛成
比例 小坂 憲次 自由民主党 賛成

原水爆禁止2012年世界大会

アメリカ軍による原爆投下から67年、原水爆禁止2012年世界大会・広島が開催されました。長野県連からは職員・共同組織あわせて33人が参加。一刻も早い核兵器廃絶と平和への願いを新たにした大会となりました。
分科会に参加しての感想

『被爆者とともにー被爆者援護・連帯の活動』

長野中央病院・医師 佐藤 碧
平和行進を迎える開会集会
平和行進を迎える開会集会

私が参加した第8分科会は、被爆者支援の在り方の現在と今後を考えた交流でした。この分科会を選んだのは、被爆者の方々と医療者という立場からどう関われるか考えたいと思ったことからです。分科会では、被曝の実相を学ぶ、被爆者団体と共に実相を広げる、原発反対運動等のいくつかの柱をもとに討論されました。
被爆者の方々からは、生々しい被爆体験、実相と矛盾する被爆者援護法を中心にお話をうかがいました。原爆投下時、まだ子どもで爆風に吹き飛ばされた自分を母親が探し出してくれたが、兄弟は見つからなかったこと、爆心地近くに仕事に行って遺体すら見つからなかった父親、少し離れたところでは被爆しぼろぼろになった状態の方々が次々と逃げて来られては亡くなっていくのを見たこと...凄惨な体験であったことを話されている様子からも感じました。
また、常に健康に心配があり何かあれば原爆症ではないかと考えてしまったり、自分の子や孫の世代に病気があれば被爆のせいだと思われたり、被爆者であることを隠していたりと、心も身体も今なお原爆に苦しめられているにもかかわらず、被爆者の認定を打ち切ったり厳しくしたり、より被害を小さく見せ終わったことにしようとしている国の動きを知りました。
同時に、被爆者の方々自身の連帯、司法や医療を含めた多側面から被爆者を支え続けている草の根の運動も次々報告されました。被爆者に寄り添う看護師の方、訴訟に関わる弁護士の方、運動に携わる主婦の方、それを学ぼうとしている学生の方まで、年齢関係なく広く参加されており、心強く思うと共に自分も関わっていきたいと思いました。さらなる課題として、唯一の被爆国でありながら原発を持ち続ける今の日本、その危険性がはっきりと明らかになってきたいま、どんどんその数が減っていく被爆者の方々の生の声を聴き、語り継ぎ、皆で考えていくべきだと強く感じました。

『核兵器と原発―放射線被害の根絶のために』

はびろの里・介護福祉士 三沢 郁仁
8月5日、民医連参加者交流集会in広島
8月5日、民医連参加者交流集会in広島

分科会では、新潟大学名誉教授・立石雅昭氏から次の内容の話を聞きました。
「原発1基(100万kw)を1日稼動すると、原爆3個分以上、年間で1000発分以上の死の灰(放射性廃棄物)が生成される。福島原発事故では原爆160個分の放射能を拡散した」
「活断層の上に原発を建ててはいけないことになっているが、各地(東電柏崎刈羽・中電浜岡・北電志賀など)の原子炉建屋の直下にある断層は、すべて活断層であることを否定して建てられている」
「電力会社は活断層のデータを自身に都合よく解釈し、『そこまで来ているが、敷地内には連続していない』と、何の根拠もなく信奉している」
「広島では『70年以上草木も生えない、人は100年住めない』と言われてきたが、すぐに回復した。チェルノブイリでは事故後25年経過しても人が戻れない地域がある。この差は何か。原爆は核分裂連鎖反応を行っている時間が短く、ほんの1000万分の1秒の桁であるのに対し、原発では何年もこれを続けている。そのため、原子炉では半減期の長い放射性物質の占める割合が原爆よりも桁違いに高い。広島型原爆は約850gのウランが核分裂したのに対し、福島第一原発では毎日、6.5㎏のウランが核分裂し、2年間運転を続けたところで事故を起こした。原子炉は核分裂生成物などの放射性物質の放射能の絶対量が、原爆よりも遥かに多くなるというわけだ」 
原爆と原子炉の違い、今まで原発というものが存在し続けてきたことの危うさが理解できた分科会でした。

『岩国基地調査行動』

あずみの里・相談員 田内 知里
岩国基地調査行動分科会にて。基地を見下ろす高台から「オスプレイ来るな」
岩国基地調査行動分科会にて。基地を見下ろす高台から「オスプレイ来るな」

岩国基地調査行動では、遠目ではありましたが、オスプレイを直接見ることができました。
この日は軍の活動は行われていませんでしたが、基地の様子や周辺住民の生活の場を直接見てきました。海は美しく輝いていましたが、実際は基地から飛行機が飛ぶことにより、その騒音で魚が驚いて突進して死んでしまうこともあり、漁業にも直接影響しているとのことでした。
また、基地の近くにあった工場も、飛行機による騒音と振動により天井からホコリが落ちてくるため、商品製造に影響が出て移転に追い込まれました。それにより地元で多くの人が職を失ったという話も聞きました。
海沿いから基地を見学した後に岩国城跡に登りました。高台から、基地の新滑走路建設の土砂を採るために削られた愛宕山や街を分断した状態の基地を見学しました。基地が地元の生活に直接的に大きな影響を与えている現状を学ぶことができました。

東南西北

省エネ節電の取り組み ~原発ゼロへ こんな工夫もしています~

諏 訪

電子カルテで省エネ

電子カルテで省エネ

県連の中で唯一、省エネ診断を受けていない諏訪共立病院でも、省エネの意識と取り組みはあります。
中でもたくさんある電子カルテの「モニターを切る」運動は効果的だと思います。ノートパソコンはフタを閉じればOKですが、開くのがやや面倒です。リハビリ科では電カル導入当初から本体のログオフとモニターオフをセットで習慣にしました。習慣になると他所の職場のモニターが気になるものですね。

中 信

「なんだか落ち着くね」

「なんだか落ち着くね」

山形協立診療所では、外来待合室天井のダウンライトの点灯は、全17か所のうち8か所だけにしています。スイッチが並んでいると全部押してみたくなるのが人間というもの。そこで、4つのスイッチのうち、2つに目印を貼り、誰が見てもわかるようにしてみました。
明るすぎない照明は、夏場に余計な暑さを感じにくいだけでなく、「なんだか落ち着く」と患者さんにも好評です。お昼休みにはもちろんすべて消しています。

飯 伊

つめた~い!麦茶セット

つめた~い!麦茶セット

介護老人保健施設はやしの杜では、夏になると写真のような「麦茶セット」が登場します。施設を訪れる方々に「少しでも涼んでいただければ」と願いをこめて始めた取組みです。事務部門の職員が毎朝作っています。ウォータークーラー6・5リットル分の麦茶は朝作って、夕方まで冷たさが持続します。来訪者に限らず、職員、関係者にも好評です。

東 信

植栽ボランティアさんに感謝

植栽ボランティアさんに感謝

東信でも全院所でこまめにエアコンを切る、扇風機の活用、よしずで日を遮る、クールマフラーをする、緑のカーテンを植えるなどの節電努力をしています。
何ヶ所か挑戦した緑のカーテンの中でも、植栽ボランティアさんがお世話する患者食堂前の庭の朝顔は見事に成長し、役目を果たしています。
庭には季節ごとに色とりどりの花が咲きみだれ、入院患者さんや職員の目を楽しませてくれています。

上伊那

「なないろの家」で太陽子発電はじめる

「なないろの家」で太陽子発電はじめる

各部署でそれぞれ工夫しています。日常的には、よしずの利用・緑のカーテン・電気の節電(灯り・エアコン温度)を行っています。最近は、遮光ネットの活用も始めました。
「なないろの家」では太陽子発電の活用(写真)、はびろの里では扇風機の活用、上伊那生協病院ではLEDの導入を計画的に始めています。
今後は、独自の活動とともに、上伊那医療生協全体で組織的に省エネ・エコを進めることが、重要となってきます。

長 野

3点セットで効果大

3点セットで効果大

稲里生協クリニックでは、3つの工夫で省エネに挑戦!①3年前から夏は制服をやめてTシャツ(受付は今年から少し改まってポロシャツ)にしました。デイケア利用者さんデザインのカラフルなTシャツは「明るくて、涼しそう」と毎年好評です。②部屋の温度は28度に設定。③水槽で涼しさを演出。これにより昨年のピーク月に1万3000円の節電を達成。今年も楽しく力を合わせています。


上伊那生協病院 HPHに認定される

東信医療生協25周年記念行事行われる

認定証
認定証は待合室に
民医連で先に認定された千鳥橋病院舟越光彦副院長を招いて学習会
民医連で先に認定された千鳥橋病院舟越光彦副院長を招いて学習会

上伊那生協病院は国内で5例目、県内で初めてHPHの会員認定を受け、8月2日、学習会と記者発表会を行いました
HPHとはWHOが推進する健康増進活動拠点病院で、患者に対する医療・介護だけでなく、地域住民や病院スタッフに対しても保健衛生活動を行っていくものです。
記者会見で清水信明院長は、今後3つのパイロット事業として、入院患者に対するQOL改善の取り組み、地域内外国人就学児童に対する栄養指導改善、職員の健康改善にむけた栄養・運動指導とサークル活動を行っていく。さらに、これからも、安心して住みつづけられる街づくりを目指して活動を広げ、HPHとして患者・地域住民・職員とともに上伊那地域の「健康づくり」に取り組みたいと語りました。


*HPH...健康増進活動拠点病院 Health Promoting Hospitals& Health Services

長野県連の団結とパワーを支える 部会紹介1医学部

部会紹介1医学部

管轄する委員会医療安全、環境問題、働くものの健康問題、
倫理、診療所、学術運動交流集会実行委員会、臨床指標

県連医活部は7つの委員会を中心に活動しています。さらに今期は在宅分野の交流と地域分析についても担当を決めて、なんらかの活動をしたいと計画しています。
今期の重点は❶働くものの健康問題について職員の健康問題だけでなく、公害、労災など地域の人びとの健康、健康づくりに目をむけた活動の幅を広げること。❷新しく地域分析について学ぶこと。❸在宅分野の交流を行うことを目標にしました。
また、医療安全の分野では引き続き推進者養成講座、交流会、ニュースの発行、感染対策についての情報交換などしながら、「ノンテクニカルスキル」など新しい事へも挑戦します。
9月と11月には今期の医療安全推進者養成講座が準備されており、外部講師4人を含む充実の講義を100人以上の参加で学びます。
倫理の課題では29期の臨床倫理の学習会が好評でした。高齢者の人工栄養について多職種で議論できる場を提供していきたいと考えています。
(県連事務局次長・宮澤 洋子)

オンラインHDF専用装置を導入

HDF専用装置

8月6日、塩尻協立病院の透析室リニューアルが完成し、23床の全ベッドにオンラインHDF専用装置を導入しました。これは徹底した清浄化が行われた透析液と大量の置換補充液を使用して血液濾過透析を行う治療法です。
この治療法により腎性貧血、関節痛、皮膚掻痒感、下肢のイライラ、不眠、栄養障害等の改善が期待されます。また透析中の血圧の安定や皮膚の色が白くなる、食欲が増したとの報告もあります。
今まで制限が多かった透析生活が、オンラインHDF導入で少しでも解消する可能性が出てきました。効率は良い、でも辛くないオンラインHDF導入にスタッフ全員で心がけたいと思います。
(塩尻協立病院ME科・笹川 圭)


2分で読めるミニ学習

もし日本がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加したら、日本の医療はどう変わりますか?

TPPは一般的には貿易に関する協定と理解されていますが、関税以外の規制緩和が付いています。その中の社会的サービスが医療に関わっています。ISD条項(投資家と国家間の紛争解決条項)があり、国内法より優位なため、民間企業が時として国や自治体に勝つことが出てきます。豪州でフィリップモリスが、国内の禁煙法によって緑の派手なパッケージを使えなかったことについて数十億円の賠償請求をした例などがあります。
アメリカは日本との間でFTA(自由貿易協定)を結び、株式会社立の病院を求めてきましたが、日本では、営利を目的とした病院経営は国内法で無理なので、医療特区という形で地域限定でもいいからやりたいといわれてきた経過があります。TPPによってそれを実現しようとしているとみています。
TPPに日本が参加した場合に一番可能性のあることは、薬の値段が上がること。同じ効果の薬でもアメリカ、日本、ヨーロッパの順に値段が高く、そのアメリカ資本の新薬が入ってきます。アメリカの製薬会社としては、自分たち以外に自分たちの製品の値段を決めるのは許せないという論理がある。その権利は絶対に保持するということで、アメリカの製薬会社が日本の薬価決定の仕組みを不服としてISD条項を使って訴える可能性もあるのです。
国という壁があってできないことを、一つの国のようにふるまうことができれば、より力のある企業が優位に立つというのは当たり前の論理です。それがTPPです。
(2012年6月・映画「シッコ」トークショーでの藤末衛全日本民医連会長談話より)

ますます高まる関心 8・11脱原発・再稼働反対大行進

in 松本

脱原発・再稼動反対の大行進

松本城公園前に520人が集まり、脱原発・再稼動反対の大行進を行いました。行進後の松本駅前集会(写真)では、福島から避難してきている中学生が「こんな思いは二度としたくない」と目に涙を浮かべながら訴えました。行進には店先からの声援、観光バスからも手が振られ、関心の高さを感じました。

in 長野

長野市南千歳公園の集会

夕方6時から長野市南千歳公園の集会に200人、長野医療生協からは35人が参加しました。参加者からは「長野合唱団の『青い空は』で会場が一体となった」「カップルが付いてきたのを見て関心の高さを実感した」という感想が寄せられました。主催者の'ゆかたDEデモしよう'に応えたあでやかなゆかた姿が、デモ行進を盛り上げました。

介護報酬改定影響調査記者会見

記者会見をする県連推進委員

被災地に2回目の夏が訪れました。私たちに何かできることはないかと考え、HCUのペア地域である和田・新村の特産品スイカを送ることを思いつきました。計画は共同組識委員を中心に進められ、和田・新村地域の友の会員さんや松本協立病院職員からの募金で、予定以上にたくさんのスイカを福島県「さくらみずクリニック」と「わたり病院」へ送ることができました。
医師体制が大変な中、北野浩二先生を被災地へ送り出した医局の医師達からの力強い応援もありました。第2便には、熱い気持ちを代表して具志堅進院長の激励の手紙もそえました。
(松本協立病院HCU師長・上條千幸)

現地からお礼と写真が届きました 現地からお礼と写真が届きました
現地からお礼と写真が届きました

北野先生より

ありがとうございました。スイカは診療所の師長が病院の医局や病棟、外来などに配って歩きました。診療所の職員は何日かにわたって食べさせてもらい、非常においしかったと言っています。松本のスイカは離れて食べるとまた格別です。
金曜日(8月3日)は首相官邸前に行ってきました。すごい人で70分で100mほど進んだだけでしたが、その間「再稼働反対」を絶えることなく繰り返していました。小さな子ども3人を、乳母車に乗せ、背中に背負いもう1人の子は乳母車につかまって歩いていた母子が非常に印象に残っています。機動隊と和やかに話している人もいて、70年代のころのデモとは雰囲気が全然ちがいました。やはり新しい動きなのだろうと実感しています。

長野県連 ぐるっと事業所めぐり4

上伊那 上伊那訪問看護ステーションみどり

グループホームこかげ

「やっぱり家が1番!笑顔と技術と心で在宅生活を支えます!」をモットーに、病院からの継続看護、予防から医療処置、お看取りまで、上伊那郡8市町村(辰野町・箕輪町・南箕輪村・伊那市・宮田村・駒ヶ根市・飯島町・中川村)を飛び回っています。スタッフ数、利用者数、訪問件数は、県内、全国からみてもトップクラス、大きなステーションです。リハビリスタッフも大勢訪問に携わっています。利用者への誕生日カードは力作ぞろい、介護者へもカードを贈り、本人、家族から大好評です!癌末期の受け入れにも力をいれ、支援診療所と協力しながら、本人のやりたいことや家族との思い出作りの企画(室内、外出)もみんなで取り組んでいます。訪問看護大好き、明るくて元気な職場です。
(所長・唐澤 美奈)

  • 所在地
  • 〒399-4601 上伊那郡箕輪町大字中箕輪12223
  • 連絡先
  • TEL.0265-79-1400
    Fax.0265-79-1428
  • 事業内容
  • 訪問看護 利用者数220人
    訪問件数1100件
    看護師16人

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