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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第266号 2012.10.25

地域のなかで頼りにされる組織づくりをめざして 共同組織強化月間

2012/11 いつでも元気

90%を超える職員が「いつでも元気」を購読

諏訪共立病院 事務長 山田健一

新人職員に民医連を

諏訪共立病院を中心とした南信勤医協は小さいとはいえ、この4年間で100人を超える新しい職員を迎えています。総会方針学習会やDVD視聴は全職員対象で取り組んでいますが、日常的学習で育てなければと感じています。
民医連経験の長い職員が定年を迎え、多くの新しい職員が入職してくる現在、民医連の活動を広い見地で知るために、全日本民医連発行の機関紙誌の購読が必要だと考えていました。

「いつでも元気」などを必読文献に

「いつでも元気」は、他の事業所でも学習に活用されています。(塩尻協立病院社保委員会)
「いつでも元気」は、他の事業所でも学習に活用されています。(塩尻協立病院社保委員会)

そこで7月の法人専務スタッフ会議で提案し、「必読文献」として法人拡大常務理事会で確認しました。管理・職責・主任には「民医連医療」と「いつでも元気」、全職員に民医連新聞と同様に「いつでも元気」購読を率直に提起し、病院管理会議、在宅総合センター管理会議、ひまわり薬局管理会議を通じて具体的に取り組みました。
7月には管理・職責・主任全員が購読。8月は全職員への購読(働きかけ)に取り組み、9月から共同組織拡大強化月間がスタートしました。10月末まで管理・職責・主任が継続して職員に話をしていくことを確認しています。『民医連医療』9月号に諏訪共立病院が掲載されたこともタイミングとして良かったと感じています。

人づくり職場づくりに活用提起

重きを置いているのは、「綱領を担う人づくり」と「職場づくり」です。「民医連新聞」、「民医連医療」、「いつでも元気」を活用しての職場でのミニ学習会を提起しています。10月17日は病院の上半期総括会議の中で職場づくりについて大人数職場と少人数職場に分かれて討論する予定です。

「入っていてよかった医療生協」を組合員さんに伝えたい

上伊那医療生協 組合員センターの太田範子部長に聞きました
農園班会で血圧測定
農園班会で血圧測定

上伊那医療生協では10000人の対話に取り組んでいます

「友の会組織のように、毎年会費徴収がない医療生協では、加入時に出資金をいただいて、『それっきり』という組合員も多くいます。班会に参加しているのは2割程度。多くの組合員へ『お得』を伝えきれていません」。上伊那で検討がされている3つの事業計画と合わせて「医療生協のお得」情報をチラシで知らせ「入って良かった医療生協」を実感してもらえる月間としています。
班会の開催チラシを持って訪問を行っている支部が多いのも今年度の特徴です。班会の健康チェックが地域まるごと健康づくりに大きく貢献し、班会での便チェックで初期の大腸がんが見つかったケースを経験しました。

「待っていたんだよ」―農園班会にて

9月26日午後、中川支部の役員さんと生協診療所いいじま職員2人で農園を訪問。その場で健康チェック(血圧測定)と健康相談が行われました。「待っていたんだよ。増資したいと思っていた」と4口の増資があり、大いに励まされ、地域に出向く大切さを感じた出来事でした。
いいじまの職員は今期計画されている「移転新築」などを説明し、組合員からは自分や家族との病院や老健とのかかわりや、訪問リハビリを利用していたことなども聞くとこができました。

イルムの空きケースは500円玉にピッタリ。増資申込時に一口5000円まで貯めたら【持参する】【集金を希望する】を選択。
フィルムの空きケースは500円玉にピッタリ。増資申込時に一口5000円まで貯めたら【持参する】【集金を希望する】を選択。

新規事業を組合員と一緒に成功させたい

この春開設した、なないろの家建設でも地元支部を中心に組合員と職員が一体になって地域訪問した経験があります。総代会でリハ職員から「病院のリハ室が狭い。何とかしてほしい」と要望がでれば、組合員から「なんとか増築しようじゃないか」という呼応があるわけです。伊那市ブロックは介護事業の拠点と組合員のたまり場つくりを検討しています。今期は3つの地域ブロックそれぞれで新規事業展開が計画されています。組合員さんと共に事業成功へ組織を大きく強くしていきたいと思います。

村の後援で支部独自の講演会を開く

「安心して老後を迎えるために」講演会
「安心して老後を迎えるために」講演会
健和会組織課長 近藤 健

月間では、支部ごとの取り組みを重視しています。10月には、高森支部(6日)、喬木支部(7日)で「安心して老後を迎えるために」(NPO法人ライフデザインセンター・久島和子さん)と題した講演会を行い、「具体的な話が聞けて参考になった」と好評でした。
喬木村では友の会の会員以外にも広く参加を訴えようと、村に後援をお願いし、オフトークなどで宣伝しました。その結果、会員以外の参加もあり、高森支部34人、喬木支部30人と盛況でした。その中で1人の入会がありました。

いのちを救う「医療費窓口無料」をいますぐ! 窓口負担で受診抑制

子ども・障がい者の医療費窓口無料化を求め、9月16日に実態を交流し運動を進めるための県民シンポジウムが、松本市勤労者福祉センターで開催されました。5人のシンポジストが各々の立場から報告しました。

左から司会・塩原秀治さん(塩尻協立)、塚越勝史さん(ぐんま住民と自治研究所)、豊木桂子さん(新婦人山梨県連本部)、石井賢紀さん(松本協立歯科センター)、山本悦夫さん(ポプラの会)、有坂登さん(長野県難病連)
左から司会・塩原秀治さん(塩尻協立)、塚越勝史さん(ぐんま住民と自治研究所)、豊木桂子さん(新婦人山梨県連本部)、石井賢紀さん(松本協立歯科センター)、山本悦夫さん(ポプラの会)、有坂登さん(長野県難病連)

全国の8割で実施

現在、子ども医療費では37都府県が窓口無料(要件はさまざまだが窓口負担のない現物給付)を実施しています。障がい者医療では17県で窓口負担なしです。しかし、長野県は償還払いの自動給付方式を行っています。
これは自己負担分を一旦全額支払うことで、数か月後に支払った分が戻る仕組みです。福祉医療受給者は窓口負担が生じるわけです。そして実際に戻ってくる金額は、1レセプトあたり500円の受益者負担金を差し引いた金額です。

受診抑制の温床に

この制度のもとで起きているのが受診抑制です。国や県にしてみればねらいどおりなのですが、経済的理由で子どもの薬を減らすように訴える親、受診そのものを断る親がいることがシンポジウムの中で明らかになりました。
松本協立病院小児科の鈴木直美医師は「ぜんそくを持つ子の親が『先生、薬を半分にしてもらえますか。支払いが困難なので...』と言うのです。診察室でこんなやりとりが起きているのが今の医療現場です」とフロアから発言しました。

窓口無料で重症化を防ぐ

県は「窓口無料化を進めれば、国保の国庫負担金の削減を課す」という国のペナルティーによる財政問題を実施しない理由にしていることも報告されました。しかしシンポジストの塚越さんによると、群馬県では都道府県単位では全国初となる中学3年までの外来・入院とも窓口無料を実現し、県側も「重症化を抑制し、虫歯治療も前進している」と評価。懸念されていた救急医療への過度の依存や時間外診療の増加についても、「件数は減少した」といいます。
子どもや障がい者にとって受診抑制は命に直結する重大問題です。「窓口無料であったら」と医療従事者である私たちは常に感じています。上伊那医療生協ではシンポジウム後、早速地元県議会議員に無料化を求める要請文を送りました。自治体と問題を共有しながら、切れめない運動により一日も早い窓口無料を求めましょう。
(取材・坂口亮祐編集委員)


*福祉医療制度=受給者の健康の保持及び福祉の推進を図ることを目的として、医療保険制度の自己負担を助成する地方自治体の制度

シンポジウムでの石井歯科医師の発言(抜粋)〈「歯科酷書」が告発する貧困と口腔崩壊〉

全日本民医連発行の「歯科酷書」(12年6月)によると、経済的事情や過酷な労働環境から歯科受診を考える余裕すらない人が増加しています。「どうしてこんな状態になるまで?」と問いかけたくなるほどの状態で受診される患者さんがいます。また、親の経済事情で子の歯科治療が遅れるケースも増えています。

医療費の心配なく受診できるように

パンフレット「歯科酷書」
パンフレット「歯科酷書」

3.11の震災後、被災3県(岩手・宮城・福島)では国の特例措置で被災者は窓口負担が免除され、震災直後には落ち込んだ歯科受診が回復しました。このことは「患者の窓口負担が足かせとなって歯科受診が抑制されていた」ことを示しています。
子どもの健全な発育と成長に、口腔の健康は大きな役割を持っています。「保険で良い歯科医療」を「お金の心配なく」すべての国民が受けられるよう力を尽くしたいと思います。

参加者の感想

久しぶりにこういったシンポジウムに参加しました。実際に運動を進めてきた方のお話や現場の声は自分が運動に参加する際の大きな力になると感じました。最も感動したのは、ご自身が障がいを持ちつつ、運動の推進者でもあり、今回のシンポジストとして発言してくださった方々の姿勢です。本当に頭の下がる思いがしました。チラシだけ見て参加したというお母さん方もいらっしゃったようで、会場は満席でした。多くの県民が切望していることだということを肌で感じました。運動の始まりは市町村。それが県を動かし、国を動かす。自分の暮らす町でも声を上げていきたいと思います。
(諏訪協立病院医師・木下真理子)

東南西北

飯 伊

第2回地域連携感染防止対策カンファレンス開催

第2回地域連携感染防止対策カンファレンス開催

10月5日、健和会病院で飯田・下伊那における「地域連携感染防止対策カンファレンス」が開催されました。参加院所は飯田病院と下伊那赤十字病院です。職場ラウンドを2か所行って意見交流しました。日ごろ感染対策上抱えている問題や悩みなど、院所を超えて出し合い、充実した3時間でした。

東 信

「なないろの家」を見学

「なないろの家」を見学

東信医療生協は、9月29日、上伊那医療生協の小規模多機能居宅支援施設「なないろの家」の見学とボランティア研修交流会を開催。5カ年計画で検討中の介護複合型施設や設備をはじめて見、新施設を具体的にイメージすることができました。上伊那の組合員さんとの交流もでき、充実した会となりました。

上伊那

HPH職員むけプログラム開始

HPH職員むけプログラム開始

上伊那生協病院は、「患者さん・地域・職員」への健康アプローチを開始します。職員向けに9月19日から、デイケアのトレーニング環境を開放しました。使えるのは平日の終業時、週3日です。筋トレ用のマシン・エアロバイクの他に、ホットパックやメドマーというむくみを取る機械も利用できます。

長 野

2012ケア・コン盛り上がる

2012ケア・コン盛り上がる

10月12日、長野中央介護センターつるがで介護職が交流会を行い、40人が参加しました。交流会はワールドカフェ形式で、3つのテーマで意見交換や情報交換をしました。長野医療生協では100人を超える介護職員が働いています。今回の交流会はお互いの顔の見える中で気持ちをシェアしようと取り組みました。

諏 訪

床頭台が新しく

床頭台が新しく

9月28日、念願の病棟の床頭台を更新しました。地デジ放送になってから1年が経過しましたが、契約の関係でブラウン管TVのままで不評でした。新しい床頭台は木目調で使いやすく、液晶テレビがついています。患者さんから「部屋が明るくなった」「ベッドでTVを見られて快適」など嬉しい感想が寄せられています。

中 信

松本協立病院健康まつり

松本協立病院健康まつり

9月30日、松本協立病院健康まつりに1200人が参加。アルプホルンの演奏でまつりが開始。開会あいさつに続き、恒例の9条風船飛ばしが行われ、大きな歓声が沸き上がりました。会場には院内九条の会の展示物や、震災復興を願った浪江町焼きそばの販売など、平和への思いに溢れた一日になりました。


なくそう原発! 10.13脱原発・再稼働反対大行進in塩尻

塩尻市で初めての脱原発・再稼働反対集会&デモ行進

10月13日、塩尻市で初めての脱原発・再稼働反対集会&デモ行進が行われ120人(職員・友の会員約40人含)が参加しました。
主催は8月に発足した「脱原発社会をめざす塩尻市民の会」。塩尻協立病院も事務局団体です。

脱原発を訴える中村さん
脱原発を訴える中村さん
塩尻駅前公園での集会後のデモ行進は、思い思いの鳴り物や仮装で塩尻市街地を約1時間半かけ「原発なくても電気は足りた」「命を守れ、子どもを守ろう」とアピール。沿道の車やバスの中から手を振ってくれる人も多く行進を後押ししました。
市民の会は今後も集会やデモ行進などを計画。このような地域からの「脱原発の声をあげよう」という呼びかけに、民医連はその架け橋となれることを実感しました。


子どもたちを自由に遊ばせたい

集会の中でとくに心に響いたのは、栃木県矢板市から塩尻市に家族で避難している中村由美子さんの訴えでした。
「被災者や避難者は、地域のコミュニティーが壊れ、心が引き裂かれる思いです。安全な食べ物で子どもを育て、未来につなげたい。それには原発をゼロにすることです」。中村さんの住む栃木県矢板市はホットスポットで放射線汚染濃度が高く、福島原発の最終処分場の候補にもなっている地域です。「子どもたちを安全に遊ばせたい」との中村さんの悲痛な訴えに、脱原発への思いをさらに強くしました。
(松井おりえ)


長野県連の団結とパワーを支える 部会紹介(3)医師部

管轄する委員会
医師委員会[若手医師の会、女性医師の会、中堅医師の会、各診療科医師部会]医学生委員会・研修委員会

今期の医師部の重点課題は「医師の確保と養成」です。
初期研修は2011年5人、2012年4人、来年度6〜7人(予定)と、毎年一定の人数が入職しているものの、3年目以降の後期研修については約半数の医師が長野県連以外の病院に移っているのが現状です。魅力ある後期研修の整備が求められています。
 来年春竣工で増改築中の長野中央病院では新たに4西病棟を開設し、総合診療を中心とした医師研修の中心的役割を果たす場として期待されています。県連の医師研修センターとしてさらなる発展をめざします。
 また、松本協立病院総合診療科と諏訪共立病院、上伊那生協病院の合同で「病院総合医研究会」を立ち上げ、研修プログラムを作成しました。中小病院を担う医師養成を3病院で協力し、研修希望者を迎え入れる取り組みを強化します。
 さらに、「カンファレンス」や「コンサルト」が、院所を超えて日常的に可能とするTVカンファレンスシステムの導入の準備を進めています。医療活動や研修における医師の交流や県連医師集団の団結を強めるツールとして、おおいに活用したいと思います。
(県連事務局次長・木下 興)

福島での薬剤師支援を終えて あおぞら薬局 岡田幸子

全日本民医連は、12年8月1日から13年3月まで、福島民医連(有)ファルマ・プラン ぷらんたん薬局への支援を全地協・県連に呼びかけました。
長野県連は9月10〜15日に支援を行いました。

ぷらんたん薬局(福島市)
ぷらんたん薬局(福島市)

福島市街や人びとは震災があったとは思えないほど、いたって普通でした。しかし、職員から「自分は実家が第2原発のある双葉町なので全財産を失い、家族もバラバラ」「子どもの運動会はグランドの除染ができていないので開催されない」といった話を聞き、報道で知るような現状がごく普通にあることがショックで、かける言葉もありませんでした。
福島の新聞は原発関連の記事がない日はなく(全国紙よりも大々的な扱い)、集会所や農産物の放射線モニタリング結果が毎日掲載されるなど、放射線にとても敏感でした。そして、原発や放射線に対する福島県と他県との意識の温度差を嘆いていました。
今後、具体的にどんな支援をしていくべきかむずかしいですが、被災地の声を聞くとともに、原発再稼働反対運動など一緒になって積極的に行っていきたいと思います。

2分で読めるミニ学習

南信勤医協は「社会医療法人」に認定されたそうですね

2012年10月1日付けで、「社会医療法人」に認定されました。長野県内では5法人目です。
「社会医療法人」は07年に創設された法人の類型で、一定の基準(救急、周産期、精神科、へき地等の各医療)を満たす公益性の高い医療法人を都道府県知事が認定します。社会医療法人になると、法人税、当該事業所の固定資産税などの税制上の優遇措置を受けるほか、社会福祉事業などへの参入が可能になります。
南信勤労者医療協会(諏訪共立病院)は下諏訪町唯一の病院として、休日・時間外・深夜の救急受入れ、内科疾患の約6割の救急車受入れなど、救急医療の要件において認定されました。当法人・事業所が行っている医療の公益性が社会的に認められたわけですから、さらに職員の自覚が求められます。今後も地域住民のいのちと暮らしを守るための医療機関として役割を果たしていきます。
(南信勤労者医療協会専務理事・清水 晃)

長野県内で豊かに育まれる地域再生に会場沸く

「架け橋となる勇気もらった」‐10/7 地域から「医・食・住・環境」の再生めざすシンポジウム

「業務の忙しさのなかで民医連への確信が持てず、退職の2文字が頭をよぎる日々だったが、このシンポで民医連の大きな力と役割に感動した。これからずっと民医連の一員としてがんばり続けようと腹が固まった」(中堅職員)など、多くの参加者から「元気が出た」という感想が届いたシンポジウム。共催県連として取り組んだ長野県民医連の岩須靖弘事務局長に成果と教訓について聞きました。(聞き手:湯浅ちなみ)

当日は、全国と長野県内から502人の参加者が集まり、会場いっぱいになりましたね。
長野県の後援をはじめ、幅広い団体や個人からも賛同が寄せられ、シンポジストも多彩でした。


10/7 地域から「医・食・住・環境」の再生めざすシンポジウム

岩須 とりくみの成果のひとつは「こちらからは壁をつくらない」ことをモットーに新しい層の人びとに働きかけて、対話と共同が大きくすすんだことです。
実践的住民自治で豊かな経験のある元首長、地域医療・介護で奮闘する医師、反貧困ネットワークの先頭に立つ学者、地道に農業再生や自然エネルギーの創造にとりくむ人など、「医・食・住・環境」の再生というテーマにふさわしいシンポジストがそろい、それぞれの発言が参加者に勇気と感動を与えたことが、成功の最大の要因でした。
そのうちの数人は、JAなどからの紹介を含め、初めて民医連を知ったうえで快く引き受けていただきました。長野県のいたるところで、まちづくりの共同につながる実践をされているみなさんの存在を知ることができたのも、今後の財産になりました。
各団体・個人への参加の呼びかけでは、県レベルのみならず、中信や上田などでも地域の団体への訪問活動が行われました。

感想文には「安心して住み続けられるまちづくりといっても実はよくわかっていなかった。このシンポによって方向性が自分の中で鮮明になった」「これからの進路を指し示してもらい、勇気をもらった」という言葉があふれていました。

岩須 職員と共同組織が、県下各地の民医連外の人たちの貴重な実践を学び視野を広げて、そのなかで架け橋としての民医連の役割に確信を深めるものになったと思います。

県連理事会から、今後の県内各地での取り組みが提起されました。

10/7 地域から「医・食・住・環境」の再生めざすシンポジウム

岩須 長野県連レベルでの成功を確信に、地域連絡会単位(6か所以上)での共同行動を追求していきます。商店街関係者、農林業従事者、教育関係者、自然エネルギーにとりくむ人たち、そして開業医などの地域医療・介護に携わる人びとをはじめ、いろいろな層に働きかけ、中小規模のシンポジウムなどの企画を全日本民医連第41回総会in長野までに具体化しましょう。

多くの役職員や共同組織のみなさんが全県から参加されましたね。

岩須 シンポジウムが成功した後、長野県連のある役員OBは「共同行動といっても、民医連の場合、かつては少なくない団体から無視されたり拒否された。そして今、時代の変化のなかで多くの人たちが共同を求め、民医連が架け橋の役割を果たしている。長い間がんばってきて本当に良かった......」と語りました。
当初、500人規模の企画自体が危惧されましたが、その不安と困難を乗りこえて、内容的にも規模のうえでも無事成功させることができた長野県民医連の役職員と共同組織の奮闘と組織力量に、あらためて確信を持ちましょう。最後に、長野県民医連として、力をあわせて活動した全日本民医連、協力いただいたすべての皆様に感謝します。

シンポジウムの「報告集」は、12月に発行予定です。

長野県連 ぐるっと事業所めぐり6

介護型有料老人ホーム みずほの里

介護型有料老人ホーム みずほの里

2012年5月にオープンしました。①利用者さんの個々の『生活』を大切にし、笑顔につながる真心のこもった介護②どんな時でも利用者さんに寄り添う姿勢③利用して良かったと思える『居場所』づくり、この3点を大切にし、より家庭環境に近づけることができるよう取り組んでいます。
開所以降、利用者さんの笑顔を引き出せるよう、流しそうめん(7月)、お祭り風調理レクリエーション(8月)、敬老会(9月)を開催してきました。
調理活動は、天ぷら・ちらし寿司・お稲荷さん・たこ焼き・やきそば等々を利用者さんと準備するところからをレクと位置づけ、共に作るという形を大切にして取り組んでいます。「楽しかった」「ありがとう」という言葉を大切に、今後も試行錯誤しながら利用者さんとスタッフでより良い『居場所』をつくっていきます。
(主任・高橋 義裕)

介護型有料老人ホーム みずほの里
  • 所在地
  • 〒399-0716 塩尻市大字桟敷417-2
  • 連絡先
  • TEL.0263-53-6667 FAX.0263-53-6635
  • 事業内容
  • 介護型有料老人ホーム
  • 定員
  • 定員40名(1階:9床、2階:31床)

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