サイトマップ

  • Get Adobe Reader
  • Get Flash Player

長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第276号 2013.09.25

「第35回 全国青年ジャンボリーin長野」大成功 仲間との充実の3日間にありがとう!

9日朝、白樺湖畔で「9の日行動」
9日朝、白樺湖畔で「9の日行動」
主な日程
7日(土) 15:30〜 開会式
17:00〜 班交流
20:20〜 交流会
8日(日) 7:30〜 フィールドワーク
19:30〜 大交流会
9日(月) 8:00〜 班討論(SGD)
9:30〜 9の日行動
10:15〜 閉会式

「第35回全国青年JBin長野」が9月7日〜9日、白樺湖で行われました。全国から760人余、県連は32の事業所から153人が参加しました。また、韓国のグリーン病院からも3人が来日しました。参加者は70班に分かれ、班ごとに3日間を過ごしました。はじめて会ったメンバー同士がうちとけられるように、1日目にはウォークラリー、2日目には大交流会が行われました。大交流会では長野の参加者が「信濃の国」ダンスを披露しました。

1年間のご協力に感謝
実行委員長・長野中央病院医師 高山 定之

開会式であいさつ
開会式であいさつ

1年前に現地の実行委員会が発足し、会議を重ねながら企画を作り、最後はみんなで文集という形で記録を残すことができました。本当の意味で、現地実行委員が一つになった瞬間でした。
メンバーのJBにかける想い、情熱を目の当たりにし、この9人で一緒に全国JBに携われたことを誇りに思っています。また、要員やフィールドワークリーダーとして協力してくれた県連JBメンバーにも心から感謝しています。その他、多くの方からの協力で全国JBを成功させることができました。本当にありがとうございました。
この経験を生かし、これからも長野が活性化できるように努力していきたいと思います。

現地事務局をサポートした県連青年委員長にインタビュー

「この3日間のために、約1年かけて準備してきた実行委員会ですが、全国実行委員と現地事務局のみんなのがんばり、それを支えてくれた大人たちの優しさに、今はただただ感謝の思いしかありません」―全国事務局に関わった職員の言葉です。「支えてくれた大人」の代表である吉田晃康県連青年委員会委員長に聞きました。

長野県連青年委員会の関わりと援助について大事にしたことは?

今回の現地事務局選出にあたっては、県連や事業所JBの経験だけで判断せず、今後の県連を担うことを期待できる人物であることも重視しました。
全体として民医連経験年数が短いので、情勢や民医連の歴史・運動について学ぶことを毎回の会議に位置づけました。企画準備はいっしょに考え悩み、口は出すが出しすぎないことに気をつけました。 
最後によく交流して人間関係を深めることの3点です。

企画を終えて感じていることは?

最初はみんな自分の担当で精いっぱいでしたが、徐々にフィールドワーク全体の成功や各事業所JBとの連携の課題が明確になりました。そのなかでお互いを信頼して頼り、相談する姿勢がでてきました。いいチームになったと思います。
さらに全国JBをやりきった直後にも関わらず、県連・事業所JBをさらに発展させるためにどうしたらよいかと考えていることは頼もしいことです。
体制が厳しいなか、会議や全国JBへの参加保障をいただいた職場のみなさん、財政活動にご協力いただいたすべての県連役職員に心よりお礼申し上げます。

松本協立病院の感染対策チーム活動について

松本協立病院・高橋 之

柳沢 卓さん
柳沢 卓さん
高山実行委員長
高山実行委員長
内山 浩幸さん
内山 浩幸さん
大槻 友里さん
大槻 友里さん
大槻 友里さん
前列左から
倉石さん、福澤さん、福田さん、
後列左から
田村さん、中島さん、二木さん、矢澤さん

柳沢 卓(現地事務局長)【松本協立病院】

現地事務局長として全国JBに参加できたことを誇りに思います。これまでに経験したすべてを今後のJB活動に繋げて行くことが、これからの自分の役割だと思います。JBの良さを多くの仲間に伝えていきたいです。

中島 哲也【長野医療生協】

感謝!感激!本番を迎えるまで緊張と不安もありましたが、参加者の笑顔がたくさん見られ全国JBの風を全身で感じました。大成功のJBin長野で気持ちが一つになったとき本当に大きなことを成し遂げられることを仲間と実感しました。

倉石 彩美【長野中央病院】

現地事務局をやり民医連の魅力、仲間と何かを作り上げる楽しさを感じました。本番に向けて議論を進める中で、民医連職員として何ができるか考えたり、仲間と一つのものをつくったりできるのは民医連だからこそだと感じました。

田村 史進【諏訪共立病院】

院内参加者や全国実行委員のみんなから「ありがとう」、「よくやったね」と言われた事が全国JBに携われて一番良かったと感じました。うまくいかない事だらけで、人見知りする自分には不向きだと思っていましたが、最後に感謝の言葉をもらった時は「俺でもできるんだな〜」とちょっと自信に繋がりました。

二木 文康【塩尻協立病院】

安曇野ちひろ美術館のFWに携わり、松本猛さんの講演から今の時代に慣れすぎている若い民医連職員に「今ある日本の問題点について一歩立ち止まり自分で考えてみよう」と呼びかけるきっかけの場を作ることができました。

内山 浩幸(全国実行委員)【諏訪共立病院】

全国JB実行委員をやって本当に良かった。理由は主にはフィールドワークに関わり、準備を進めてきました。想像以上に大変でしたが参加者から来てよかったなどの声を聞いたとき、本当にやって良かったと思いました。

福澤 彩【健和会病院】

一番力を注いだFWで参加者からの「楽しかった。行ってよかった」の声が聞けたときが、やってきて本当に良かったと思えた瞬間でした。「自分の成長・仲間の存在・思い出」JBを通してかけがえのない最高の宝ものができました。

福田 香奈【共立ケアセンター赤砂】

FWの企画・運営が私たちの役割の中心でした。1つの企画を作り上げるには1年以上の時間をかけ、何度も下見や話し合いを行いました。企画を作り上げる大変さや、難しさを感じましたが、それ以上に楽しさや面白さを感じることができました。支えて頂いた、職場の方、現地事務局メンバー、青年委員の方、多くの方に感謝します。

矢澤 浩彰【上伊那生協病院】

全国JB成功という目標に向かって、FWの企画・運営は本当に大変でしたが、現地事務局として携わる中で、かけがえのない大切な仲間との出会いがありました。一緒に頑張っている多くの仲間、共に成長し合えるかけがえのない大切な仲間との出会いに感謝しています。

大槻 友里(全国実行委員)【健和会病院】

800人もの前で司会をするなんて、自分には向いていないとずっと思っていました。でも、あの会場ではやり遂げることができました。しかも楽しみながら!「やってみる」って大事なことだと実感しました。

今回のJB最大の目玉は、長野県下9コースのフィールドワーク(FW)。2012年「10・7 医・食・住・環境シンポジウム」のシンポジストをはじめ、県連がつながりをもってきたさまざまな分野の方と、実行委員会が作り上げた企画です。

松代大本営・真田邸コース

象山地下壕内で
象山地下壕内で

バス内でDⅤD上映→松代大本営象山地下壕見学・地下壕周辺見学→真田邸など見学→班ごとにSGD

ハンセン病学習・やまぼうしデイキャンプコース

伊波さんを囲んで
伊波さんを囲んで

やまぼうし自然学校の皆さんとデイキャンプ→伊波敏男さんの講演「日本のハンセン病の問題から何を学ぶか」→班ごとにSGD

反貧困講演・そば打ち体験コース

○×クイズからスタート!
○×クイズからスタート!

貧困○×クイズ→久保木匡介さんの講演→取り組み報告(健和会・長野医療生協)→そば打ち体験→班ごとにSGD

自然の中で学び考えよう~脱原発と自然エネルギー~コース

エコライトづくり
エコライトづくり

映画「明日への決断~ノーモア原発」鑑賞と感想交流→曽我逸郎中川村村長の講演→原亮弘さん(おひさま進歩エネルギー社長)の講演→ソーラークッカー体験→班ごとにSGD

原村から長野県の医療を考えるコース

原村村長の講演
原村村長の講演

清水澄原村村長の講演→八ヶ岳自然文化園にてプラネタリウム鑑賞、クラフト体験→班ごとにSGD

731部隊・戦争平和学習フルーツ狩りコース

731部隊資料も展示
731部隊資料も展示

久保田昇さんの講演「731部隊・戦争と平和について」→かんてんぱぱガーデン→みはらしファームでフルーツ狩り→班ごとにSGD

満蒙開拓・伊那谷道中かぶちゃん村コース

満蒙開拓記念館内
満蒙開拓記念館内

バス内でDⅤD鑑賞「満蒙開拓の真実~国策移民の実像と悲劇」→満蒙開拓平和記念館見学・証言者のDⅤD学習→かぶちゃん村→班ごとにSGD

TPP私たちの生活を考えようコース

クラフト体験
クラフト体験

八ヶ岳自然文化園にてプラネタリウム鑑賞、クラフト体験→菊池敏郎さん(元原村村議)の講演→班ごとにSGD

安曇野ちひろ美術館・大王わさび農場コース

館長の松本猛さんと
館長の松本猛さんと

松本猛さんの講演→安曇野ちひろ美術館見学→大王わさび農場→班ごとにSGD

松本協立病院 福島の子どもたちの甲状腺エコー健診を実施

親子の不安に寄りそって

依頼はボランティア団体から

7月8日、昨年から福島県在住の親子を安曇野市に招待し、保養プログラムを実施しているボランティア団体「安曇野ひかりプロジェクト」の代表者から、甲状腺エコー健診の依頼がありました。
「福島県では、自治体による健診は実施されているが、時間だけが経過して対応が十分でないことや説明不足などで不安をもっている方が多く、健診希望が出ている。2つほど近隣病院にあたったが断られたので何とかお願いできないか」という内容でした。
翌日、具志堅院長に相談したところ、自ら診療にあたることになり、県連の協力も得て関係部署と準備しました。

受診者に寄りそう健診を実施

当日は、大きな混乱もなく無事に健診を終え、代表者の方によると、受診者のみなさんも職員の対応には非常に満足されたようです。各部署で適切な対応ができた結果だと思いますが、とりわけ、個室でじっくり話を聞いた看護師による問診、必要に応じて診療室で直接エコーをした上での、院長からの丁寧な結果説明が挙げられました。民医連らしい受診者に寄りそう健診ができたのではないかと思います。
問診では、放射線の心配と向き合わずにはいられない生活を余儀なくされるストレスや不安が、非常に大きいと感じました。食べ物のこと、子どものこと、私たちがあたりまえと思っていることが、福島ではあたりまえではないのです。

継続的な支援が必要

今回は、小学1年から6年まで8人が受診し、A1(結節や嚢胞を認めなかったもの)が2人、A2(5.0㎜以下の結節か20㎜以下の嚢胞を認めたもの)が6人。甲状腺嚢胞が認められた子は数人いましたが、二次精査が必要になるような所見はなく、何よりでした。
しかし、今後も経年的に検査を行う必要があるので、受診者の声を聴いて福島県の健診が改善されることを強く望みます。また、福島から県内に避難されている方を対象にした健診の必要もあります。当院も県連福島支援委員会、また支援者団体などと連携しながら積極的に取り組んでいければと思います。

(事務長・高津 隆行)

大澤由記さんの福島だより3 ページに込めた"忘れないあの日からの1年"

『忘れない!明日へ共に』
『忘れない!明日へ共に』

今回は、2冊の本を紹介したいと思います。
1冊目は、『忘れない!明日へ共に』(ひとなる書房)です。この本は、岩手、宮城、福島の被災3県の保育関係者が、地震、津波、そして原発事故により命の危険にさらされた子どもたちを命がけで守り抜き、子どもたちと共に未来を見つめ賢明に生きてきた1年間の記録です。
岩手、宮城は大地震と大津波という誰も経験したことのない状況の中で大人達は、目の前の命を必死に守り、子ども達と同じ悲しみを共有し、涙を流し合い、励まし合い、笑いながら生活しています。そして福島では、大人達が真剣に学び合い、実践し、手を取り合い、試行錯誤を繰り返しながら日常生活を何とか取り戻そうとしています。私も保育園の保護者会の会長として執筆しています。

『 デイジー〜3.11女子高生達の選択〜』
『 デイジー〜3.11女子高生達の選択〜』

もう1冊は、少女マンガ(!)『デイジー 〜3.11女子高生達の選択〜』全2巻(講談社)です。ある女子高生達の3.11からの1年間の物語になっています。誰が正しくて誰が間違っているなんてことは誰も分からない状況の中で、放射能への自分の悩みや不安もあるけど、親や周りの人から自分の意思とは違う選択を迫られたりすることや、友達と意見が食い違い直接ぶつけ合ってしまったり、時には放射能ネタのブラックジョークを言い合ったりする様子など、福島での生活の様子が女子高生達を通してありのままに描かれています。
福島の人たちは、ここで暮らす人も、避難して新しい生活を選択した人も同じ苦しみを味わい自分なりの選択をしたことをお互いに認め合いながらここまで来ていると思います。
事故から2年5か月が経過し、原発事故があったこと、それにより人々が受けた被害の多くが今もなお未解決のままであるのにもかかわらず、だんだん忘れられていくのを感じます。困難な中でも少しずつ前に進んでいますが、まだまだ問題が山積みです。全国には、54基もの原発があり福島の被害は、全国どこでも起こりえる問題です。このような状況の中での、新基準による原発再稼働申請の動きや、輸出の動きなど、政府に対して憤りを感じています。
日本に、いや世界に原発、核がある限り福島と同じ被害が繰り返される可能性があるということです。一人でも多くの人と一緒に、この問題を考えていきたいと願っています。このマンガのタイトルのデイジーの花言葉「あなたと同じ気持ちです」に思いを込めて...。

(次回は11月号に掲載します)

東南西北

上伊那

安全な保育のために学んでいます

安全な保育のために学んでいます

病児保育室いちごハウスは、月1回の学習会を行っています(写真は5月のもの)。医師・看護師を講師にした感染や誤嚥対応などのほか、バルーンアート、パネルシアターなどの "お楽しみ"テーマもあります。8月7日は中村由実小児科医師を講師に、「けいれん・ひきつけ時対応について」をテーマに行いました。

長 野

ひどい労働実態も浮き彫りに

9月4日、反貧困ネット長野による第52回「なんでも相談会」を開催。相談は3件、Yさん(50代男性)は労働相談。月190〜200時間勤務しても社会保険未加入という実態に、労働組合が対応しアドバイスしました。このような労働実態を明らかにすることも私たちの役割だと認識し、活動を継続していきます。

諏 訪

地域密着型特養「和音」建設へ

地域密着型特養「和音」建設へ

地域密着型特養「和音」は14年春開設予定です。鉄骨造り2階建て、入居定員は29人(4ユニット)。各ユニットは共同生活スペースを囲む形で個室を配置し、地域交流スペースも設けます。共同組織「泉の会」を中心とした"和音をつくる会"を通じて建設募金も寄せられ、入居の問い合わせも多く、期待の大きさを感じます。

中 信

「福島からあなたへ」

「福島からあなたへ」

8月25日、脱原発をめざす塩尻市民の会は、福島原発告訴団の武藤類子さんの講演会を開き、200人以上が参加しました。福島の里山で自然エネルギーを取入れた生活をしている武藤さんは、「見た目は美しい森にも確実に放射性物質が蓄積されている。原発問題を自身の事として考え、関心を持ち続けてほしい」と訴えました。

飯 伊

健和会創立40周年記念スペシャルな健康まつり

健和会創立40周年記念スペシャルな健康まつり

9月15日、第31回健和会健康まつりが開催され、1060人が参加しました。今年は健和会創立40周年。例年の出し物・催しに加え、初の試みとして小児科・子育て友の会による病院探検企画を行い、たくさんの子どもたちに大好評でした。最後は定番の「医局座」演劇(写真)。医師たちの名演技に笑いと拍手が鳴り響きました。

東 信

好評!糖尿病教室

好評!糖尿病教室

外来患者さんを対象に開催し、1回目の8月10日は渡辺昭夫医師から糖尿病の病態、看護師から生活運動。2回目の9月14日は薬剤師、検査技師、栄養士がそれぞれの分野から話をしました。 患者さんからは「日頃の診療の中ではゆっくり聞けない、糖尿病の療養に関する話を聞くことができてよかった」と好評でした。

共同組織の存在意義を確信に、「拡大・強化」月間に取り組もう

県連共同組織委員長 林 憲治

昨年の「月間」の地域訪問中、何日も食事を摂れず倒れていた一人暮らしの高齢者が発見されました。「病院の中にいるだけでは、わからなかった」と報告されています。
地域では貧困と格差がすすむなか、暮らしと健康を守る要求が高まっています。とりわけ安倍政権がこの秋から具体化しようとしている内容は、国民との矛盾をますます激しくするもので、草の根の運動を大きくすることが求められます。
「月間」はこうした情勢認識を一致させ、「共同組織の強化・拡大」がなぜ必要なのかをしっかり論議することが大切です。
長野県連は4つの「月間」重点課題を確認しました。

① 学習と世論を広げる取り組みを。育成部と協力し『いつでも元気』を職員に普及。
② 月間中に年間目標(14万4千)の80%達成をめざす。
③ 県連総会方針でも強調された「担い手づくり」を月間の中でも意識する。
④ 情勢によって提起される社保課題を共同組織とともに取り組む。

全日本民医連は「(共同組織は)地域経済や安全な生活が脅かされる状況を変えていく、有力な組織としての役割が期待されています。その期待にどう具体的に応えるのか」と呼びかけました。県下6地域で豊かな実践を重ね、交流しあう長野県連の団結力で大いに応えていきましょう。

123人の参加で行われた長野医療生協のスタート集会(8月31日)。栃木保健医療生協組織部長の講演(写真右)や支部からの活動報告が行われた
123人の参加で行われた長野医療生協のスタート集会(8月31日)。栃木保健医療生協組織部長の講演(写真右)や支部からの活動報告が行われた

生の声を聞く重要さを実感

社福ゆいの里 「生保受給者の生活実態調査」パンフレット学習会

"生保実態"パンフレットは県連内全職員に配布

ゆいの里の法人全体で行っている合同学習会が7月29日に行われ、長野県民医連がつくった「2013年生活保護受給者の生活実態調査」報告の学習パンフレットの読み合わせを、職員80人で行いました。
学習会は、8人の施設長・所長がページを分担して説明ができるよう事前に学習しながら、基本的には全文を読み上げる方法を取りました。およそ1時間の学習会でした。
参加した職員の感想をいくつか紹介します。

  • 生活保護受給者となって病院で治療ができることを心から感謝している方々の声には胸が熱くなりました。
  • 医療費を気にせずに病院へ行って病気に向き合う事ができ、普通の人らしく生活できる喜びが伝わってきました。
  • 『健康で文化的な最低限の生活』がおくれるための支援制度のはずなのに、到底及ばない生活状況があることに驚きました。
  • 食事も3食まともに取れず、入浴も毎日はできず不衛生となり、外出もしなくなり、気力も衰え、体調を崩したり既往症が悪化したりと最悪な環境となっている。こんな制度ではなく、その人らしく生活できるための制度になってほしいと感じました。

生活保護受給者の生の声を聞くことの重要さを、この学習会を通じて実感しました。

(専務理事・福澤 宏敦)

NO WAR 平和憲法守る私の声目る(6)

林 積子(ゆいの里理事長)

今年の8月は特別な猛暑でした。1945年8月6日、広島へ、そして、9日、長崎への原爆投下の日も夏の太陽がじりじりと照り付けていたといいます。15日は今に続く、限りない悲劇を生んだ戦争が終わった日です。まさに、8月が祈りの月と言われる所以です。
私にとっての8月は『原爆投下から今年は○○年』「○○年目の終戦記念日」自分の年を忘れていても、今年○○歳になると意識する月です。私は終戦の年に生まれました。出生数が少なく、高校の入学定員も減らされました。その高校の「歴史」の時間は自主学習してきて、発表する形式でした。私は「原爆投下」をあてられました。図書館で調べたその惨状は、後で知った、広島、長崎の原爆資料館でのものと同じでした。私の平和への原点です。
ゆいの里では「平和なくして福祉なし」「福祉の対象者は、平和でなければ生きられない」と、「日本国憲法は日本と世界の宝、平和(9条)と社会福祉(25条)を守るために『全国高齢者福祉9条・25条の会』」の活動に参加しています。
毎年、高齢者からの戦争体験の聞き取りや、ピースセミナー(1回目広島、2回目長崎、3回目は長野で松代大本営、無言館、満蒙開拓を学び、昨年は東京で、東京大空襲と戦時下の老人施設の様子、そして今年は、福島です。)を開催して現地へ行って学んでいます。
私には小、中、高の3人の男の孫がいます。最近、国防軍とか、集団的自衛権など、恐ろしいことが言われています。この、かわいい孫たちが何時までも平和の世の中で暮せるようにどうしても「9条」は死守しなくてはなりません。それには民医連の綱領、ゆいの里の理念の「平和と命を守る」運動をしっかりとすすめていくしかありません。

Topix "いざ"に備えて非常食を食べてみました 諏訪 共立病院

非常食で構成した昼食
非常食で構成した昼食
昼食のようす
昼食のようす

9月1日の"防災の日"にちなみ、9月2日の昼食、病院で備蓄している非常食を患者さんに食べてもらう取り組みをはじめて行いました。
メニューは【主食】レトルト粥、【主菜】やきとり缶、【副菜】煮豆缶、【汁物】けんちん汁缶、【デザート】果物缶です。患者さんからは、「味がしっかりしていて、意外とおいしいね」という声も聞かれました。
災害に対する心構えを持つという点から、今回は栄養科職員の非常食提供訓練も併せて行いました。災害時の献立は作成してあっても、震災レベルによって職員がかけつけられるのか、マニュアルどおりに行動できるのか、いくつもの課題が見つかりました。いざというときのために、病院全体の危機管理のひとつとして今後も考えていかなければいけないと感じました。

(栄養科 務台 真理子)


このページの先頭へ