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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第285号 2014.07.25

にぎやかに歓談今を語り合い未来を見つめて 長野県民医連40周年記念式典ひらかれる介護職員による太鼓演奏 藤末会長による記念講演 市川鹿教湯病院名誉院長 池田信大医学部長 熊谷県連会長

今を語り合い未来を見つめて 長野県民医連40周年記念式典ひらかれる

未来への伝言Ⅱ 激突の時代をともに

長野県民医連創立40周年記念式典は、7月5日(土)美ヶ原温泉ホテル翔峰にて盛大に開催されました。来賓50人、理事を含む職員190人が参加しました。

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一部は熊谷会長の長野県民医連の紹介と挨拶にはじまり、来賓の信州大学医学部長池田修一氏、鹿教湯病院名誉院長市川英彦氏からご挨拶をいただきました。続いて全日本民医連藤末衛会長による「民医連の60年、そしてこれから-長野県民医連40年に寄せて」と題する記念講演が行われ、最後に宗田まゆ美県連副会長が記念誌『未来への伝言Ⅱ 激突の時代をともに』を紹介しました。

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二部はケアセンター赤砂の青年職員による力強い太鼓演奏で始まりました。その後食事をとりながら懐かしい元役職員の方々や、日頃様々な分野でご協力いただいている団体、共同組織の方々と歓談の時を過ごしました。
また、40周年事業のひとつとして作成した長野県民医連紹介DVDも上映しました。長野県民医連の歴史と今、そして全国青年ジャンボリーで撮影した若者142人の未来へのメッセージも共有することができました。

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この式典を通じて、長野県民医連の40年の歩みには多くの方のそれぞれの人生があり、その一つ一つが今の私たちの日々につながっているということを感じてもらうことができました。そして40周年は次の50年、60年への通過点とし、参加者それぞれが自身のこれからの10年、20年について考える機会になりました。
県連40周年記念事業はDVD作成、記念誌発行、記念式典の三つをもって終了となります。ご協力いただいたみなさんありがとうございました。

(県連事務局次長・宮澤 洋子)

祝・40周年 1974年の長野県民医連結成に参加した2法人も今年40周年を迎え、5月31日に南信、7月6日に中信で記念行事が行われました。

社会医療法人南信勤医協の創立40周年

南信勤医協・専務理事 清水晃

社会医療法人南信勤医協の創立40周年

1972年に地域住民の運動によって「親切で良い医療機関をつくろう」と発起人会が結成されました。2年後に南信勤医協が設立し、諏訪共立診療所が誕生しました。
77年には諏訪共立病院(42床)となり、今年7月からは110床の病院に発展してきています。また老健などの介護施設を設置するなど、地域に根ざした医療、介護活動を展開してきています。2012年10月には一般の医療法人から社会医療法人の認定を受け、法人格を移行してきました。現在職員は約330人の所帯となっています。
40周年記念事業として、記念式典・祝賀会5/31、健康まつり6/8、医療・介護シンポジウム11/22、記念誌発行、キャッチフレーズ募集などを行っていきます。

中信民医連40周年式典に参加して

松本協立病院・看護師 平林 久育

中信民医連40周年式典に参加して

40周年式典では、松本診療所時代から大町協立診療所建設運動時代までを5つに分け、時代ごとのエピソードなどが語られました。地域住民の思いが病院を開設させ、住民と職員とで創りあげてきた様子がリアルに感じ取れました。
私は入職1年目なので、病院ができた経緯やそこで奮闘した方の思いを知ることができ、共感できる部分も大変多かったです。そして諸先輩方の熱い思い、すさまじい行動力で築き上げたものをつなげていかなければ、私たちがめざす医療・福祉は実現できないだろうと感じました。
無差別・平等とは何かを追求し、発信するためにも職員と友の会員さんがお互いに密に語り合っていかなければと感じました。

HPH国際カンファレンス(バルセロナ)に

上伊那から初参加

5人の代表団(左から高橋事務次長、小口紗也加相談員、中村由実医師、医学生の植木美渚さん、春日英雄理事)
5人の代表団(左から高橋事務次長、小口紗也加相談員、中村由実医師、医学生の植木美渚さん、春日英雄理事)

4月23〜25日、スペイン・バルセロナでHPH国際ネットワーク主催の国際カンファレンス(世界48ヵ国から739施設が参加)が 開催され、上伊那生協病院から5人の代表団が参加しました。全日本民医連からは29人が参加、オーラルセッションとポスターセッション合わせて20演題を発表しました。参加者・発表演題ともに過去最高の取り組みになりました。

ポスターセッション
ポスターセッション

上伊那は初参加でしたが、「すべての児童に平等の権利を〜外国人児童に対する健康診断と、健康増進指導の経験〜」と「地域住民と取り組んだ、被災地の『健康づくり』支援活動」の2つのポスターセッションを準備して臨みました。
我々のブースを訪れた世界各国の人に共通していたのは、「本来、政府・行政機関の責任で行われるべきことに、なぜ民間団体が独自に取り組むのか」という問題意識でした。世界の常識とかけ離れた日本の異常さを再認識しました。
また、上伊那地域で年間900回近い班会を実施している上伊那医療生協の取り組みも驚きを持って受け止められました。地域住民(共同組織の皆さん)が主体となってヘルスプロモーション活動を進める民医連の特徴は、世界の中でも際立っています。民医連のこれまでの実践に自信を持ちながら、あらためてHPHの活動のモチベーションを高める機会となりました。

(上伊那生協病院事務次長・高橋 誠)

HPHとは

ヘルス・プロモーティング・ホスピタルの略。健康権推進拠点病院。WHOが提唱し、住民が健康に働き暮らすことが可能な支援的環境づくりを病院の使命と自認する病院。診療所や介護事業所も含む。 (2010年3月現在41か国地域777施設が加入)

東南西北

上伊那

「生きる」に最期まで寄り沿う

「生きる」に最期まで寄り沿う

訪問看護ステーションみどりの末期がんの患者さんで、最期まで少年野球の監督を続けた独居のSさん。アパート2階では外出が大変と、専務を筆頭に事務職員も協力して一階へ引っ越し。「生協のチーム凄いね」とSさん。外出が楽になり、大切な仲間と過ごす時間が増えました。Sさんの「生きる」に多くの職員が寄り添いました。

長 野

社保学校卒業生主催で学習会

社保学校卒業生主催で学習会

6月18日に、第30期長野県連社保学校卒業生が主催する学習会を開催しました。総勢11人の参加で、「集団的自衛権」について見識を深める良い機会となりました。今後も、県連社保学校を通じて学んだことを各職場に発信し、より社保活動を広めていけるよう、さまざまな企画を立てていく予定です。

諏 訪

5法人合同で団結深める

5法人合同で団結深める

6月27日、恒例の諏訪地域5法人合同の民医連職員交流会&新入職員歓迎会には、47人の新入職員を含む159人が参加しました。各法人の新入職員が紹介され、決意表明がされました。ステージの最後は井上浩康医師率いるバンド演奏。新入職員も飛び入り参加し、会場は最高潮。団結を深め合いました。

中 信

はなみずき畑から新鮮野菜

はなみずき畑から新鮮野菜

デイサービスはなみずきの南側に小さな畑があります。かぼちゃ・ミニトマト・なすなど、ボランティアさんを中心に収穫された野菜は、利用者さんのおやつになり喜ばれています。さつま芋の苗を植える際には、「戦時中は'運動より食料を'と校庭に芋の苗を植えた。あの頃には二度と戻りたくない」と語られていました。

飯 伊

スライムで遊ぼう(@_@;)

スライムで遊ぼう(@_@;)

7月16日、NPO法人ひだまりの子育て支援事業「ひだまりサロン」で、子育て中の親子と高齢者との交流会がありました。この日は8組の親子と6人の高齢者で、洗濯のりを使ったスライムを作って感触を楽しみました。会話をしながら、普段はなかなか交流する機会がない利用者同士がふれあう、素敵な時間となりました。

東 信

長野県のくらしと社会保障を知ろう!

長野県のくらしと社会保障を知ろう!

上田生協診療所では7月18日の職員会議で県政を学びました。講師は高村京子さん(法人常務理事・県議会議員)で参加者は10人。8月の知事選にむけ、熱の入った内容になりました。「阿部県知事は何をしてきたか」、社会保障・教育・リニア新幹線建設に伴う環境問題など多岐にわたる話題を学びました。

完成直前 県連看護政策

県連看護部長 宗田 まゆ美

2014年1月のプロジェクト会議
2014年1月のプロジェクト会議

2009年2月に全日本から出された「今日的に求められる民医連の看護管理のあり方」文章の中で初めて「看護政策」の必要性が示されました。県連看護委員会は30期2012年方針の中に「各法人の看護政策づくりの推進と交流」をあげ、県連として骨子の作成をすることとしました。手さぐり状態で迷っていた時、偶然1989年作成の「長野県民医連看護政策(案)」がみつかり本格的なスタートとなりました。
2012年10月「大先輩から引き継ごう長野県民医連の看護を!」を開催。健和会病院元総師長で医療メディエーター(医療対話仲介者)の束原加代子さんと松本協立病院元総師長・協立福祉会元理事長の神保美智子さんから県連の看護の歴史と看護管理者としての姿勢を学び、何を引き継いでいくのかのイメージづくりと腹固めをすることができました。
2013年2月、各法人から看護幹部と若手をいれた11人のプロジェクト会議がスタートしました。歴史からの学びを重視し、全日本民医連・県連総会方針を読み直し、看護関係の方針提言に目を通す作業は膨大で、当初予定していた隔月の集合会議では間に合わず、毎月の会議となりました。
この作成過程では、①色あせることなく輝く1989年作成「案」を見つけられたこと。②そこに書かれた民医連看護は脈々と受け継がれ、改めて民医連看護のすばらしさを実感できたこと。③集合会議は物理的な負担は大きかったが、新しい看護管理メンバーも加わり、率直な意見交換・交流を積み重ねるなかで仲間としての繋がりが強まったことなど、たくさんの収穫がありました。
今後、この政策が各事業所の看護政策づくりの指針となるよう活用をよびかけていきます。

NO WAR! 平和憲法守る私の声 13

笠原 洋子(長野中央病院 総看護師長)

私は6月30日から7月3日まで、沖縄で開かれた全日本民医連の「看護管理者研修会」に参加していました。
7月1日に安倍内閣は臨時閣議で、集団的自衛権の行使を容認すると決定しました。また、同じ7月1日に沖縄県の辺野古新基地工事が着工されました。この日私は、全日本民医連看護管理講座の2日目、沖縄でこのニュースを耳にしました。
ちなみに研修初日の6月30日は、米軍嘉手納基地を飛び立ったジェット機が沖縄県うるま市立宮森小学校に墜落し、18人が命を落とした事故から55年目の命日でした。事故に遭遇した当時小学校5年生が「思い出したくないという思いを一歩越えていく必要がある。同じような事故を起こしてはいけないと子や孫に語り継いでいく機会にしたい」との目的で初の同窓会を開いたという記事が、琉球新報の一面に載っていました。
 研修では、沖縄民医連の新垣安男会長、沖縄大学客員教授の小林武氏、全日本民医連名誉会長である荕昭三医師の講演や嘉数高地、辺野古テント村、アブチラガマ、ひめゆり平和記念館、「標的の村」の高江の住民運動など、沖縄の過去・現在・未来を見て聞いて触れて感じることができました。
4日間沖縄で研修を受け、沖縄戦の爪痕を見学し、沖縄の新聞を読み、ニュースを耳にする中で、沖縄ではまだ戦争が終わっていないんだ、これからもずっと闘いは続いているんだと感じました。そして沖縄の問題としてではなく、日本の問題として一人ひとり関心を持って真実を知ること、あせらずあきらめずに仲間を信じて闘いつづけること、そして平和の尊さを語り継ぐことの大切さを改めて学びました。
日々の忙しさの中でも、より意識を強めて情勢学習、社保活動を推進していくことを決意しました。

2分で読めるミニ学習

「大飯原発差し止め判決」の意味

福井地裁前で判決を知らせる
福井地裁前で判決を知らせる

5月21日、福井地裁は関西電力に対して、大飯3、4号機の運転差し止めを命じる判決を言い渡しました。「人格権は憲法上の権利であり、これを超える価値は他に見出せない」「原発の稼働は電気を生みだす一手段であって、人格権より劣位に置かれる」と断言した画期的な内容です。

この裁判は、福島第一原発事故の原因が究明されておらず、安全基準も改定されていないのに大飯原発を再稼働したため、住民が「福井から原発を止める裁判の会」を結成し、2012年11月に提訴したのです。原告団は189名(県内131名)で、福井民医連からも会長や私を含め7名が原告の一員です。

判決の内容は大飯原発から250km以内の166名の請求を認め、「原子炉を運転してはならない」と命じました。具体的危険が万が一でもあれば差し止めは当然との立場で、「基準値を超える地震が到来しないというのは楽観的過ぎる」としました。 判決理由の最後で「原発停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の喪失というべきでなく、豊かな国土とそこに国民が根をおろして生活していることが国富であり、これを取り戻せなくなることが国富の喪失」と指摘したところは感動的でした。

私たち福井民医連は住民運動連絡会の事務局を担い、毎月11日の市民行進(35回)、毎週金曜の県庁前行動(101回)を続けてきました。また、幅広い団体と共同して毎年メモリアルアクション集会を成功させてきました。この市民運動が、国策に反するような勇気ある判決を出させた背景にあったと思います。

被告である関西電力は判決当日は欠席し、翌日には「判決を重く受け止めよ」の声を無視して高裁に控訴しました。政府も「方針は変わらない」と表明、福井県知事や立地自治体の首長も再稼働推進を変えていません。高裁では長く厳しい闘いが予想されますが、県内外の広範な市民と連帯して、原発ゼロをめざして運動を進める決意です。

(福井民医連事務局長・佐々木 紀明)

7月開設の事業所

7月開設の事業所伊那市 生協総合ケアセンターいな (9施設)茅野市 あったかホーム福寿草

長野県知事候補 野口しゅんぽう さんと語ろう! 長野県知事選挙は7月24日告示、8月10日開票で行われます。7月3日、健和会病院で、全県を駆け巡って奮闘中の「県民の会」候補・野口しゅんぽうさんと5人の青年職員が語り合いました。(敬称略、写真下は座談会後の感想)

野口 大学を定年してから若い人と話す機会が減りました。今日は皆さんの県政への希望を聞かせてもらえればうれしいです。

妻との話題は子ども

長野県を変えましょう!と語る、野口しゅんぽうさん

春日 妻と話題になるのはやっぱり子どもの話。1歳未満でも入れる保育園とか、延長保育とか。そういうサービス面も拡充してほしいと思っています。
野口 当然の声ですね。伊那市の隣に南箕輪村がありますが、伊那市の人口は減っていて、南箕輪村は全国でもトップクラスに増えています。なぜかというと、保育園や国民健康保険などが南箕輪村のほうが充実しているからです。そういう制度をバックアップする「長野モデル」をつくって全国に広めたいですね。

もうちょっと大きく

熊谷 小児科で事務をしています。今の福祉医療は一旦窓口で払わなくちゃいけないので、それが払えなくて病院に来れない人がほんとに多くて。ぜん息は定期フォローを中断すると、夜に発作が起きて余計にお金がかかっちゃうので、窓口無料にしてもらいたいです。野口さんのチラシにもあるんですが、もうちょっと大きく書いてもらうと嬉しいなって思いました。
野口 私の公約はまず「子どもと障がい者の医療費の窓口無料化」です。すでに37都府県が子どもの無料化をやっていて、障がい者も30がやってます。これは私が知事になればただちにやります。阿部さんではやってくれません。今度チラシを出す時にはもっと大きくしますね。

春日幸治さん(上伊那・看護)正直関心なかったけど、政治に関心を持つことは必要だなって、感じさせていただきました。

子どもが増えるには

森本 今すごい「少子化」って言われて、「子ども一人でいい」という友だちも多いです。「子どもが産まれたら、何歳までこういうのが出ますよ」みたいな、子どもが増えるようなことを、実行していただけたらと思います。
野口 少子化で自治体が消滅する危険性もあると政府が言っています。なぜかというと、結婚したくても出来ないような賃金、ワーキングプアです。これはね、国全体を変えていかなくちゃいけないんです。長野県には、外から来て住みたいという人がけっこういます。住宅手当とか、就農支援とか、若者が住み着いてくれるような政策をとりたいと思っています。

退職金を受け取らない!?

熊谷香織さん(健和・事務)小児科に来るお母さん達は窓口無料に敏感。チラシもフェイスブックもインパクトが大事だと思います。

福澤 ビラに「退職金は受け取りません」と書いてありましたが、そのお金はどう使われるのか気になったんですけど...。
野口 阿部さんが近々退職して、3400万円受け取ると思います。1期、4年ごとに3400万ですよ。私は、県の財政が大変なときにいただく訳にいかない。でも勝手に返上すると寄附行為になって、賄賂か何かのように思われるので、条例を作って、退職金は返上するという措置をとります。福祉に少しでも回したいんです。
倉田 介護保険料や国民保険料などの負担軽減をするそうですが、財源はどうやって確保していくのですか。
野口 先ほどの窓口無料化は、本来そんなにかからないんです。ところが国が8億円のペナルティをかけてくる。それでも他の都府県は払ってるんですがね。それと、1件500円の負担金も無料にします。これに15億円かかるので、合わせて23億円。でもね、危険で無駄な浅川ダムに400億も使うなら、窓口無料化の23億円を誰が高いと言うでしょうか。こっちこそ大事じゃないですか。

倉田 勲さん(上伊那・リハ)しゅんぽうさんの誠実さとか、ほんとに長野県のために何かやってくれる気持ちが伝わってきたので、自分の職場の若い人たちにも話ができればと思いました。

阿部さんは4月にリニア活用推進本部を作って、その本部長です。線路を引いたりする約9兆円はJRが出すと言ってますが、それ以外のトンネルを造るために残土を運び出すとか、道を付けるのは地元負担です。非常に大きな金額で、まだ見当もつきません。
そういう無駄をまず省く。窓口無料化や子育て支援が充実してくれば、今度は親たちが安心して仕事に関われます。そうすると税収も増える。今のままでは、無駄が増えて、税収が減る。この全体構造に手を付けないとダメだと思うんです。

阿部さんは「心変わり」?

森本華世さん(特養ゆい・介護)ぶっちゃけ、阿部知事さん知らなかった。「変えてほしい」って心の中で思ってたんで、話し聞けて良かったです。

倉田 阿部さんは田中康夫さんが知事の時の副知事で「脱ダム」じゃないですか? 今、ダムを推進してるという心変わりはどういうことなんでしょう。
野口 元総務省官僚の阿部さんは、強い方につく処世術を心得ている人です。だから、田中知事の時には合わせていたんでしょう。6月16日には東京の自民党本部に行って、安倍首相から推薦状や必勝の色紙をもらって帰ってきました。完全に自民党に取り囲まれてしまったのです。そうすると大型公共事業を増やそう、集団的自衛権を行使しようという道に行くしかなくなってしまった。
私はマルクス経済学もやり、法律は憲法を基にやってきました。ですから、TPPも原発再稼働もノーです。主義主張は明確で、ネジ曲がりようがないです。


行かないと何も変わらないですね

福澤遥平さん(健和・事務)自分の思いや素朴な疑問をぶつけられて、それに全て答えて下さったので、良い経験ができました。 

司会 民医連職員でも投票に行かない人は結構いるとか。
春日 入れたい人がいないなら行かないし、やっぱり自分の都合優先になりがち。
熊谷 誰が何をするのか分からないし、どこに入れていいのか分からない。それで、知った名前に入れちゃったり。
森本 誰が誰だか全然、分からなくて、親に言われた人に入れたりが多いです。
倉田 20代の中では行く方かも。期日前投票も行ったりする。ただ、主張を明確に知って入れようっていうことは、なかなかないです。
福澤 僕ひとりの一票でなにか変わるかって言ったら、そうは変わらないんじゃないかなっていう思いがある。でも行かないと何も変わらないですね。
野口 小選挙区制の問題は非常に大きい。「この人が良い」と思って入れても、6、7割は死に票ですから。でも、県知事選挙はすべての票が生きます。みなさんの話を聞いて、知らせる大切さを感じました。知らなければ選びようがない。そして、知ったら、変えるという方向で一票を使えば絶対に変わります。
みなさんの子どものことを考えてみてください。集団的自衛権でいずれ戦争という方向に行けば、子ども達が戦場に送られるかもしれないし、みなさんも引っ張られるかもしれない。今回の選挙はそういう選挙だと理解して、ぜひご判断いただきたいなと思います。

(司会・構成/上伊那医療生協・編集委員 斉藤 望)


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