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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第288号 2014.10.25

沖縄へ支援続々 怒りの沖縄から平和の沖縄へ

10月9日、県庁包囲行動

11月に迫った沖縄県知事選挙は、辺野古への強大な新基地建設を許さないという民意を結集するたたかいです。全日本からの呼びかけに応え、長野県連からものべ31人が支援に駆けつけています。沖縄医療生協の真境名専務理事から沖縄の声を、支援者からは感想を寄せてもらいました。

長野県民医連のみなさんへ 沖縄医療生協・専務理事 真境名(まじきな)元康

緊迫した状況が続く辺野古

キャンプシュワブ入口を警備する民間警備会社
キャンプシュワブ入口を警備する民間警備会社
キャンプシュワブ前の座り込み
キャンプシュワブ前の座り込み

2004年に始まった辺野古の座り込み行動は10年目を迎え、これまで辺野古の海には杭1本たりとも打たせないというたたかいが続いていました。しかし、昨年12月、仲井真県知事は安倍政権の圧力に屈し、ついに辺野古基地建設を承認してしまいました。県民への公約を破ったのです。これにより安倍政権の元、新基地建設に向けた工事が強引に推し進められています。
沖縄防衛局は県民の目を欺くように、7月25日深夜に辺野古海上の立ち入り制限区域を示すブイをトレーラー45台で搬入しました。その後、立ち入り制限区域が設置され、掘削工事が開始されました。
名護市と沖縄県民の民意を踏みにじる政府のやり方に、多くの県民が反発し、座り込みや監視活動などを連日行い、現在もなお緊迫した状況が続いています。
日本政府は工事の妨害や抗議行動を阻止するため、辺野古沿岸に海上自衛隊、海上保安庁、機動隊を投入しました。抗議団はブイに近づくだけで拘束され、けが人が出るなど法的根拠のわからない強制排除、拘束などが相次いでいます。安倍政権の戦争する国づくりを止めさせる最前線のたたかいが、沖縄で繰り広げられているのです。


翁長候補勝利で新基地建設阻止へ

11月16日に行われる沖縄県知事選挙で「辺野古新基地NO!」を表明した、翁長雄志氏が立候補しました。翁長候補が勝利すれば、安倍政権に決定的な打撃を与える事ができます。
沖縄民医連は全日本民医連を通して沖縄県知事選挙に向けた支援を全国へ訴えました。これを受け、10月6日時点で登録者は37県393人となり、延べ1252人の支援がありました。全国からの支援は沖縄県民に勇気を与え、大きな支えとなっています。同時に、支援者の方々も、沖縄で多くの事を感じてくれています。
沖縄はかつて地上戦が行われ、20万人に上る尊い命が犠牲になりました。戦後も米軍は住民から強制的に土地を奪い、全国の国土の0.6%の沖縄に全国74%の米軍基地の集中を余儀なくされました。沖縄の米軍基地は世界で繰り広げられる戦争の拠点となっています。
来年は沖縄戦が終結し70年目の大きな節目を迎えます。あらゆる戦争政策に反対し、沖縄・日本が本当の意味の平和を勝ち取る事が重要です。相手は国であり、アメリカ政府です。私たちはあらゆる手をつくし、選挙戦にのぞみます。


無関心ではいられない! [諏訪] 笠原 千里

真っ青な海と空と白い砂、束原先生の眠る辺野古の海に新基地が作られようとしている。それだけでも怒りがこみ上げるが、辺野古テント村での名護市前市会議員の具志堅徹さんのお話に衝撃を受けた。『新基地建設のために使われる埋め立て用の土は2,100万m3(10tトラック350万台、1列に並べると26,845kmで那覇-札幌間の12倍)、その土砂は本土の山を削り運ばれる』そうだ。私たちの故郷の山が削られ、動植物は生きられない。工事も安全ではない。そしてそれらはすべて税金なのだ。沖縄の問題に無関心ではいられない。(写真右)

沖縄の基地は「自分たちの問題」 [塩尻] 小澤 康士

沖縄県知事選挙は、日本に新たな米軍基地が造られてしまうかどうかを決める、まさに歴史的な選挙です。沖縄民医連の皆さんはさまざまな運動を展開し、奮闘しています。私たちの支援行動は「お手伝い」ではなく、「自分たちの問題」と捉え、「自分たちの運動」でくい止めるという想いです。オナガ雄志候補は、政府やマスコミの意図的な過小報道も手伝って、沖縄と本土の人たちに事の重大さに対する「温度差」が生じていると語りました。まず関心を持ち、できることから参加することで、「自分たちの問題」として意識し考えていきましょう。

"持ち回り理事会"はじまる

「災害が起きた時、患者さんや病院機能をどう守るか」「大規模災害への対応はどうなっているか」...南木曽町や広島市の豪雨災害、御嶽山の噴火など、「いざという時」を身近に感じる昨今です。長野、諏訪、健和の各連絡会で実施された防災訓練を紹介します。

諏訪協立病院

より実践的に、地域とともに夜間消防訓練

年1回の避難訓練を9月16日午後7時〜8時に行いました。
昨年までは、最初の院内警報装置が作動する前に諏訪共立病院地域災害救助隊のみなさんに集まってもらい、訓練を開始していました。今年は、救助隊と消防団のみなさんには、病院の警報装置のサイレンが聞こえる近くの人はその音で、聞こえない人は消防署への通報後に町の防災無線を使って招集。その後、入院患者救出訓練と放水訓練を行いました。
職員も各担当班の班長が一度本部に集まり、状況の共有をした上で訓練を開始しました。より実践的な訓練となった今年は、職員の私語もほとんどなく、緊張感を持って行えました。

(事務長・片野 恵太)

消防車も到着して放水訓練開始
消防車も到着して放水訓練開始
諏訪共立病院地域災害救助隊とは

1987年(昭和62年)に病院周辺の住民42人で結成。当時、救助隊の取り組みは諏訪地域では珍しく、病院役職員が病院の周囲300mの住民のほぼ全員に協力をお願いして回りました。主な任務は災害時の入院患者の救出です。現在53人にご協力をいただいています。今後も消防団の経験のある40〜50代の人を中心に参加をお願いする予定です。

健和会病院

トリアージ訓練後のエリア別反省会
トリアージ訓練後のエリア別反省会

休日に大地震発生を想定

健和会では、8月30日に飯田下伊那包括協議会で行う、大規模災害訓練に連動して防災訓練が行われました。
午前8時に震度6強の地震が発生したとの想定で、サイレンと共に大規模訓練が始まりました。まず、医師を含む当直職員で初動訓練が行われ、各病棟の被災状況が仮本部の当直看護に報告されました。その後、院長を先頭に本部立ち上げ訓練を行い、「情報」「工作」「渉外」の3班で訓練を開始しました。午前8時20分には職員が自宅から登院し始め、医師10人を含む133人が訓練に参加しました。
その後、外来でトリアージ訓練を行いました。病棟の看護師は病棟からの避難机上訓練を行いました。

(防災担当管理者・佐藤 功)

各部署の被害状況の確認作業
各部署の被害状況の確認作業
救急車の進入経路の確認
救急車の進入経路の確認

長野中央病院

大規模災害を想定、初の総合防災訓練を実施

9月23日、長野中央病院では初めての総合防災訓練を行いました。大規模災害時においても各職場が連携して対応できるよう、理事長、病院長をはじめ、医師7人を含む64人が参加しました。
大規模災害時、病院機能の継続を判断するために、初動から30分間の経過に沿って本部の立上げと状況の収集を中心に訓練を行いました。これまでも机上訓練は数回行ってきましたが、実際に本部を立ち上げ、各職場からの報告をまとめるのは初めてです。今までとは一味違った真剣さの中で行われました。
また、長野中央病院災害時医療対策準備委員会(委員長は山本院長)のメンバーを中心に、トリアージ場所の確認や救急車の進入経路についても議論をしました。

(総務課長・山口 宣仁)

東南西北

中 信

「あやめ会」秋の旅行

「あやめ会」秋の旅行

在宅酸素療法の患者会「あやめ会」で、10月15日に山形村の清水高原へ行きました。当日は会員さんとその家族13人に職員、酸素業者合わせて26人が参加。HOT患者さんでも楽しめるフライングディスクで体を動かした後は、昼食会で近況報告などを行い、同じ疾患を持つ会員同士の交流を深めることができました。

飯 伊

40周年を祝う

40周年を祝う

10月19日、社会医療法人健和会40周年記念事業「ナターシャ・グジーコンサート」と祝賀会が盛大に開催されました。透きとおる歌声とナターシャさんのやさしい雰囲気に400人の来場者も魅了されました。祝賀会では、飯田市長はじめ、来賓の方々にご祝辞をいただき、40周年を振り返るDVDで昔を懐かしみました。

東 信

120人の参加で「健康と文化のつどい」

120人の参加で「健康と文化のつどい」

さかき生協診療所では、10月4日に「第12回健康と文化のつどい」を坂城町文化センターで開催しました。甲田隆医師による「動脈硬化と不整脈」についての医療講演のほか、野菜やおやきの模擬店、健康チェックコーナー、ハワイアンフラダンスや日本舞踊など多彩なステージ発表もあり、和やかなつどいとなりました。

上伊那

おいしい手づくりご飯で

おいしい手づくりご飯で

なないろの家は、ご飯がおいしい事で評判です。地域のお米、地域の野菜で、職員と利用者さんが、毎日ごはん作りをしています。台所に立っている姿は、嫁と姑、ある時は、祖母と孫の時もあります。日々和やかな雰囲気で、ゆったりと流れる時間を楽しみながら、利用者さんの物語られる命を大切に過ごしています。

長 野

4周年&ミント婚おめでとう

4周年&ミント婚おめでとう

10月2日、三本柳デイサービスミントで、ミント4周年&結婚おめでとう会が行われました。10年越しの愛を実らせた利用者さんご夫婦へ、ささやかながら手作りケーキと歌が贈られました。ミントは利用者さんに育てていただき4周年を迎えました。これからも共に成長していきたいと思います。

諏 訪

ミニ健康まつり開かれる

ミニ健康まつり開かれる

9月13日、つるみね共立診療所でミニ健康まつりを開催しました。「ミニ」ということもあり約60人の参加で、健康チェックと医療介護相談を行いました。メイン企画の木下まり子診療所長による「年をとるということ」の医療講演も好評で、質疑応答も盛り上がりました。来年の健康まつりは盛大に行う予定です。

今年もいっちょこぎました! ピーチャリ走る!第8回信州反核平和自転車リレー

長野中央介護センターつるがを出発!
長野中央介護センターつるがを出発!
松本のパルコ前をゆく
松本のパルコ前をゆく

9月27・28日と10月4・5日にかけて計4日間の日程でピーチャリが開催されました。「平和でなければ豊かな医療・介護は実現できない」を合言葉にして、全県を自転車でリレーしてタスキを繋ぎ平和を訴えるというものです。
9月27・28日には健和会病院から諏訪共立病院、10月4・5日には塩尻協立病院から上田生協診療所まで無事タスキを繋ぎました。今年は映画「標的の村」の上映会を東信・中信・飯田で行いました。中信ではあずみの里で上映会が行われ一般の方含め26名が参加し、メディアでは知らされない沖縄の真実に見入っていました。

(中原 暁翔)

NO WAR! 平和憲法守る私の声 16

花岡 進(南信勤医協事務部長)

被爆者の三重の苦しみ・・・「こころ」「身体」「暮らし」。私が学生時代にゼミナールで学んだことです。そこに参加していた被爆二世の言葉、「被爆者はいつ病気になるか不安を抱えています。体調がすぐれず仕事ができないため暮らしが大変です。しかし何よりも、『助けて』という人たちを振り切って逃げたことなど、こころの苦しみが一番大きい。その苦しみを乗り越えるために被爆者は語り始めたのです。」被爆後何十年も経っているのにまだ苦しみ続けている人たちがいる。戦争は絶対に許せない、それ以降、私の活動の原点となっています。
今年の広島の平和祈念式典で、安倍首相は昨年のあいさつを流用し被爆者を冒とくしました。長崎で被爆者団体が「集団的自衛権はいりません」と要望したことに、「見解の相違です」と切り捨てました。沖縄では、かつて米軍が「銃剣とブルドーザー」で奪った土地に広大な基地を作りました。今まさに同じことを日本政府がやっているのです。本当に許せません。
私は今、「海外での戦争に道を開く閣議決定白紙撤回=諏訪湖・八ヶ岳地域ぐるみの会」に加わって活動しています。賛同者を1200人以上募り、9条の会や団体、個人が平和のつどいを30回以上積み重ねたうえで、12月7日に1000人の大集会を成功させるという壮大な運動です。集会後も閣議決定と戦争するための関連法案を撤回させるまで粘り強い活動となります。この会に参加いただいている数多くの戦争体験者の方が、戦争の悲惨さと平和の尊さを腹の底から訴えています。「若い世代に伝えたい」と。私も戦争を許さない活動に体の許す限り取り組んでいきたいと思います。

2分で読めるミニ学習

入院給食費自己負担値上げ 260円➡460円へ

図「入院給食費値上げの経緯(自己負担分)」

厚労省は、2014年7月2日公的医療保険の制度改革に関し、一般病床などに入院する患者が医療機関に支払う1食あたりの食費の自己負担額を、原則260円から倍近くの460円に引き上げる案を固めました。これは、年間給付額4800億円の削減を目的としたもので、早ければ15年度から実施されます。
消費税を増税するときに「医療や福祉にしか使いません」と政府は言っていましたが、あれは一体何だったのでしょうか。増税したのに年金は支給額が減らされ、保険料は値上げです。増税の中には経済弱者の負担が大きいものが多いです。そうなると食事は安価で手軽なものになりがちになり、食事の習慣による病気の発生が多い気がします。
入院食事代自己負担が倍になることで、本来食生活改善が重要な人の入院が抑制される事が懸念されます。また、病院食への不満が倍増することも予想されます。世間では、300円ほど払えば弁当が食べられるからです。
病院の食事は医療の一環として提供され、またその行為に対して国は保障をしなければならないと思います。国の考えは、「家でも食べているのだから、入院して食べる食事も全額自己負担でいいではないか」という考えですが、正しい保障がなければ悪循環になるだけです。
日本栄養士会会長が言うように、むしろ食事がおろそかになりがちな在宅への栄養指導こそが大切だと思います。

(県連栄養士部会 会長・畑山 洋子)

病児の治療への力を引きだす小児科プリパレーションのために

上伊那生協病院 病児保育室「いちごハウス」の手作りツールを使って

検査や吸入・採血・点滴などの処置は、子どもたちにとって、実際の痛みや不快感、何をされるのか分からないという不安が、とても強いものです。上伊那医療生協の病児保育室「いちごハウス」では、こういったストレスを軽減・緩和できるようなツールを作製し、役立てています。温かく親しみやすい、手作りのツールを紹介します。

処置室入口の壁や床に貼っています。以前は、勝手に処置室に入って来る子が何人もいましたが、この絵を見て立ち止まる子が増えました。
吸入中に遊べて気が紛れるように、吸入器のそばに置いています。以前は、吸入が嫌で泣いていた子も、ミッケ!をやりながら吸入が最後までできるようになりました。
検査の流れを絵本にしました。
吸入の時など「ネコちゃんがやっているように頑張ろう!」と声をかけています。 このようなカードは、注射などの痛みをともなう処置のあとで使われます。
分かりやすい言葉で、診察の流れを伝えています。
おいしい手づくりご飯で

入院や治療にまつわる医療体験が、子どものトラウマにならないよう、ストレスを軽減・緩和することが、この取り組みの目的です。病気や治療を子ども自身が納得できるような形で説明し、"心の準備"を手助けできます。また、さまざまなツールによって、子どもや親の力を引き出す環境をつくれます。子ども達に少しでも多くの笑顔と安らぎ、遊びの楽しさを感じてもらいたいと願い、取り組みをすすめています。

(三ツ井 としみ)

長野県連 ぐるっと事業所めぐり18

[安曇野] 住宅型有料老人ホーム あずみの里(社会福祉法人協立福祉会)

住宅型有料老人ホーム あずみの里(社会福祉法人協立福祉会)

 有料老人ホームあずみの里は、在宅サービスを提供している事業所です。同施設の訪問看護STやデイケアを利用したり、私達職員が各居室を訪問し、身体介護・生活援助・生活上の相談に応じています。
事業所の利点は、在宅系でありながら食事の提供があること、職員が24時間常駐している事、自立の方も利用できる事です。
 今年度から『自分達も暮らしてみたいと思える施設づくり』をスローガンに、今の有料ホームに何が必要かを検討し、取り組み始めたのが、有料ホーム独自の広報です。年4回の懇談会以外に入居者への情報提供を行えるよう、食堂等の共用スペースに掲示しています(写真上)。一人一人の生活を支えながら、より充実した事業所になるよう頑張っています。

(主任・穂高 章)


住宅型有料老人ホーム あずみの里(社会福祉法人協立福祉会)
  • 所在地
  • 〒399-8204 安曇野市豊科高家5285-11
  • 連絡先
  • TEL. 0263-71-2324
    Fax. 0263-73-0788
  • 事業内容
  • 在宅系と同じ方法でサービス提供。自立〜要介護5まで利用。介護保険サービス利用者35人(2014年9月現在)全49室(うち夫婦対応部屋2室)

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