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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第295号 2015.06.25

今を生きる私たちがやらなくちゃ!「戦争法案」絶対反対!アベNO THANK YOU!

世論調査では8割が今国会での成立に反対、圧倒的多数の憲法学者が違憲と表明する「戦争法案」、それでもゴリ押ししようとする安倍暴走政権、この戦後最大の「平和」の危機に、国民の怒りと世論、「戦争法案」阻止、安倍暴走ストップの運動が大きく盛り上がっています。
長野市で開かれた「NO!『戦争する国』、生かそう!平和憲法6・7長野県民大集会」は、「戦争法案をストップさせる」一点で、県内の26人が立場や組織の違いを超えて呼びかけ人となり、約3000人が参加しました。6月13日、東京で開催された「STOP安倍政権!大集会」には全国から1万6000人が参加、長野県民医連からも約150人が参加しました。

NO!「戦争する国」、生かそう!平和憲法6・7長野県民大集会

番場 誉 〈長野中央病院・副院長〉

6月7日、長野市ひまわり公園で、戦争立法の閣議決定に抗議する集会が開催されました。会場には様々な団体、個人約3000人が集まり、100歳の反戦ジャーナリストむのたけじさんの講演は会場の人びとをひとつにしました。
集会後はトイーゴと駅までの2コースに分かれてパレードしました。一緒に行動する小学生を見ながら、戦争する国には絶対にしないと誓いました。

[坂口亮祐 塩尻協立病院・事務]

戦争立法の閣議決定に抗議する集会 戦争立法の閣議決定に抗議する集会 戦争立法の閣議決定に抗議する集会

STOP! 安倍政権!大集会

1万6000人という規模の大きさに驚き、日本の未来が今大事な局面にあるのだと改めて思いました。壇上ではたくさんの方が今の政治への不満を主張し、改善を求めていました。
その中でも大学生団体SEALDsが「民主主義と立憲主義」を主張していたのが印象的でした。
これからの日本を担うのは私たちです。彼らの発言を聞いて、人に任せてばかりではなく、私たち自身がもっと世間に目を向けて情勢を知り、自ら考え思いを伝えるべきだと感じました。

[藤沢加奈瑛 諏訪共立病院・事務]

戦争立法の閣議決定に抗議する集会 戦争立法の閣議決定に抗議する集会 戦争立法の閣議決定に抗議する集会

これが「戦争法案」の本質‼弁護士・和田 清二

平和憲法のもと、戦争によって誰ひとり殺さず殺されずに70年を迎えた今、安倍自公政権により日本の平和が大きく揺らいでいます。国会に上程され、連日激しい論戦が繰り広げられている「戦争法案」の本質を、弁護士で元長野県弁護士会長の和田清二さんに解き明かしてもらいました。

6月14日、渋谷での「若者憲法集会&デモ」に県連職員も参加(写真・全日本民医連)
6月14日、渋谷での「若者憲法集会&デモ」に県連職員も参加(写真・全日本民医連)

昨年7月の閣議決定の内容で法制化図る

内閣が提出した戦争法案は2本です。
一つは、これまでの自衛隊法、周辺事態法、武力攻撃事態法など10個の法律を一括りで改変させようとするもの。他は、外国軍隊等に対する「支援活動」について、時限立法で対応する方法をやめて一般法をつくってしまう、それも、「現に戦闘行為が行われている現場では行わない」というだけの絞りにしてしまうというものです。
どれも、昨年7月1日の閣議決定の内容を、自 民党・公明党が「協議」しておいて法案にしてきたものです。

集団的自衛権行使で米国の戦争に参加

特に、「集団的自衛権については憲法上許容されると考える」と閣議決定したことが、自衛隊法76条(防衛出動)の改変案となりました。
つまり、内閣総理が自衛隊出動を命じることができる場合としては、「我が国に対する外部からの武力攻撃が発生した事態
又は武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至つた事態」のときとして来たのに、法案では「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」を追加したのです。
密接な関係にある他国/武力攻撃が発生/これにより/我が国の存立が脅かされ/国民の生命・自由及び幸福追求の権利が/根底から覆される/明白な危険がある場合/と、いずれのワードも如何様にも解釈できます。
武力攻撃が生じた原因の検証も不要。米国からの出動要請があればどんな説明・解釈をしてでも自衛隊を出動させるのではないか。それは対米外交の歴史からみて予想されるところです。そして、自衛隊員を、殺し、殺される立場に落とし入れることになるのです。

県連作成の
県連作成の"うちわ"が好評!

憲法9条の根こそぎ破壊

そもそも憲法9条は、一切の武力行使を禁じました。それなのに、自衛に限定する武力行使は可能といった類の、これまでの政府見解すらも遙かに跳び越えて、なんと、武力攻撃を受けた同盟国のためならばどこにでも出かけるというのだから、憲法9条の根こそぎ破壊という外はありません。
加えて、政府は、権力者は憲法によって国民が明示して授権したこと以外には行うことができないとの現代立憲主義を踏みつぶそうとしています。歴史の巻き戻しです。
憲法から離れる政治の大きな危険を、具体的に自覚し、皆で繋ぎ、大運動に織り上げましょう。今、日本中、黙ってはおれません。

医療保険制度改革関連法強行採決! 現場から、国や自治体に向けた働きかけを強めよう

5月27日、医療保険制度改革関連法が多くの国民の反対の声を押し切って、わずかな審議時間で成立しました。
国民健康保険の運営を市町村から都道府県に移すことによって、現在でも高すぎる国保料がさらに高くなることや都道府県による給付費削減が強力に推し進められ、地域医療の崩壊が一層進むことが懸念されます。
また、協会けんぽの国庫補助削減によって、中小企業の運営に大きな打撃を与えます。消費税増税やリーマンショックによって経営が厳しくなっている中小企業に、さらなる負担を押し付けるものです。
さらに、入院給食費の段階的な引き上げや紹介状なしの大病院受診時の定額負担、後期高齢者医療制度の保険料の特例軽減の廃止などにより患者負担をさらに増やし、受診抑制と重症化をもたらすものです。
患者申し出療養費制度については、安全性や有効性の審査期間が短く、「不確かな医療を広げる」「混合診療の拡大につながる」と不安と批判が、医療提供者と患者の双方から上がっています。
法の施行にむけて、国や自治体に対して、住民の立場に立った国保運営で、国保料を払える金額にさせるなどの働きかけを強め、安倍政権による社会保障の改悪を許さないたたかいを一層強めましょう。

(県民運動・まちづくり部 部長・谷口 亮一)

東南西北

長 野

熱い要望に応えて

熱い要望に応えて

三本柳デイサービスミントは、時折、祝日にデイサービスからビストロへ変身します。「○亀うどん風」「ココ○カレー風」「思い出のすいとん」...なんて多彩なメニューたち。今回は、内山シェフ(OT)による「ボンゴレ&ミネストローネ」。さわやかな笑顔でマダムを虜にし、普段と違った満足感が得られ大好評でした。

諏 訪

好評!「えほんイントロプロジェクト」

好評!「えほんイントロプロジェクト」

下諏訪町立図書館から小児科の市川医師に働きかけがあり、絵本をお借りしました。名付けて「えほんイントロプロジェクト」。下諏訪町内の小学生から大人まで10人が薦める10冊の絵本を、小児科待合室で5月末まで展示。絵がかわいいだけでなく内容も深いのです。患者さん、職員など多くの人が見に訪れて好評でした。

中 信

聴いて、歌って、笑顔♪

聴いて、歌って、笑顔♪

看護の日の取り組みで、歌手の「やまぼうし」さんにコンサートを開いてもらいました。約40人の患者さんが参加しました。懐かしい曲から始まり、初めは曲に聴き入っていた患者さんも、後半には一緒に口ずさんだり、手拍子で応えたりして楽しみました。アンコールでは会場が一体となりました。

飯 伊

祝20回!かやの木診療所まつり

祝20回!かやの木診療所まつり

5月24日、第20回かやの木診療所まつりが開かれました。晴天の下、今回は地元の伊賀良小学校合唱団のみなさんに歌声を披露していただきました。可愛らしい澄んだ歌声が、観客の心に響きました。今年の中村座(診療所職員による寸劇)は「水戸黄門」で、こちらも好評でした。

東 信

川西生協診療所「健康のつどい」開かれる

川西生協診療所「健康のつどい」開かれる

6月6日、第18回川西生協診療所「健康のつどい」が盛大に開催されました。 地元の藤の木班の皆さんによる「五指体操」から始まり、池内陽子先生による「逆流性食道炎とピロリ菌」の医療講演に聞き入りました。続いて職員の「365歩のマーチ」体操、各支部の組合員さんによる余興で会場は大いに盛り上がりました。

上伊那

リハユニットで菅の台へ

リハユニットで菅の台へ

6月15日、リハユニットの利用者さん全員で駒ヶ根の菅の台へ森林浴に出かけました。天気にも恵まれ、みんなで吊り橋を渡り散策しました。買い物をしたり、全員でアイスクリームも食べました。「久しぶりに外の空気を吸えてよかった」「気持ちがいいね」と好評で、たくさんの笑顔がみられた外出になりました。

特養「あずみの里」の刑事裁判、初公判開かれる

公判前の集会
公判前の集会

4月27日、長野地方裁判所松本支部(松本市)で、特養「あずみの里」の職員を被告とした刑事裁判の初公判が行われました。24人以上の弁護団を結成し対応しています。事故の内容、経緯、行動提起を協立福祉会の塩原秀治事務局長に報告してもらいます。

1.事故内容

2013年12月12日、特養の食堂でおやつのドーナツを食べた85歳の女性がぐったりして意識を失っているところを、他の業務で遅れて食堂に入ってきた介護職員が発見。女性は施設で救急処置を受け、その後病院に搬送されましたが、意識が戻らないまま1か月後の1月16日にお亡くなりになりました。

 

2.検察官による起訴

当日食堂にいた准看護師が、1年後の2014年12月26日、業務上過失致死で起訴されました。内容は、准看護師が当該利用者に対する注視義務を怠ったために誤嚥させ、窒息に至らしめたというものです。
特養では事故発生後、職員一丸となり事故の振りかえり、再発防止に向けて対策・対応に取り組んできました。また、利用者ご家族に誠実な対応をし、補償も行い一昨年2月には示談が成立しています。
介護施設でこうした「注意義務を怠ったといわれての」窒息事故で、刑事事件として起訴された事案は全国的にも例がありません。この件は准看護師が食事の全介助が必要な他の方の介助をしているときに発生したものでした。介助を必要とする利用者が多数いる中で、一人だけを注視し続けることは、実際の介護現場の状況から不可能に等しいものです。

 

3.みなさんへのお願い

政府により介護報酬が減らされる中、介護体制はますます厳しくなっています。
この事件は、刑事上の個人責任をいつどのような状況で負わされるかわからない、その圧力のもとにおかれる看護師・介護職に大きな不安を与えることになります。萎縮したり、安心して仕事を続けられなくなり、行き届いた良質な介護を提供することがますます困難になります。最期まで、その人らしく生をまっとうする権利も奪われてしまいます。
県連の仲間や地域の多くの介護現場、強力な弁護団と力を合わせて、無罪をめざして全面的に取り組みたいです。ご協力を心よりお願いします。

NO WAR! 平和憲法守る私の声 20

礒野 健一 (長野中央病院・事務次長)

ニュース番組を見ていたら、6月5日の国会の平和安全特別委員会の様子が報道されていました。民主党の辻元議員の質問に対し中谷防衛大臣が答弁している場面。
「政府としては国民の命と平和な暮らしを守っていくために、憲法上、安全保障法制はどうあるべきかは、非常に国の安全にとっては重要なことだ。こういった観点で与党で議論をして、現在の憲法をいかにこの法案に適用させていけば良いのかという議論を踏まえて、閣議決定をおこなった」
憲法をこの法案に適用させる??? あまりにあっさり、当たり前のように言っている姿に唖然。...とうとう本音が国会答弁で出たのです。
このきわめて重大な問題発言、これはいろいろなニュースで取り上げられるだろうと思っていたのに、あまり取り上げられません...これにも愕然。マスコミの権力への屈服・迎合がここまで進んでいるのか。そういえば、沖縄のことも報道があまりされません。同じ日本で起こっている重大なことが、です。
それにしても最高法規である憲法が一般法律の下に置かれ、勝手な解釈がまかり通るなら、憲法18条の解釈改憲で、徴兵制も現実味が出てきます。この恐ろしい事態、これって戦前と同じなんじゃないか。まさに憲法の存立危機事態。
先月行われた憲法学習会を思い出しました。講師は中田進先生(関西勤労者教育協会講師)。大阪弁でテンポよく、わかりやすい話の中で印象に残った条文は「12条」。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」
そうなんだ、私たち一人ひとりが、努力しなければこの憲法の精神は失われてしまいます。今まさに、そうした事態に直面しているのです。
今まで憲法に守られてきた私たち、今度は私たちが憲法を、その理念を守る番!

新しい県議会で「子ども・障害者医療費の医療費窓口無料」を実現しよう!

公判前の集会

5月16日、長野市の高校会館で「福祉医療制度の改善をすすめる会」の総会が行われ、40人が参加しました。
記念講演では。石川県社保協の寺越博之さんを講師に、石川県の進んだ取り組みの経過と特徴について学び、総会では2015年度の活動方針が決定されました。

2015年度は、
①「医療費モニター制度」の普及といった当事者の切実な声を可視化する活動を重視し、医師会等の医療関係諸団体および多くの県民との懇談を進めていく。
②新しくなった県議会や市町村議会に議会請願を行い、県議、市町村議員への積極的な賛同の呼びかけを行う。
③国保ペナルティー中止を国会議員へ働きかける、という方針が確認されました。
この間の活動により「子ども・障害者の医療費窓口無料化」に賛同する県議会議員が増えるなど、前向きな変化が生まれています。この変化を確信に、旺盛な活動で窓口無料化実現の展望を作りましょう。

(県連事務局員・金井 友弥)

長野県連 ぐるっと事業所めぐり21

[大町市] 大町協立デイサービスセンター

ケアホーム萌生・いちのせホーム

大町協立デイサービスセンターは大町協立診療所と同じ敷地、建物の中にある定員16人の小規模デイサービスです。間近に北アルプス後立山連峰を望む閑静な住宅街にあり、今年で開設7年目を迎えます。
スタッフは作業療法士のセンター長、看護師・介護士あわせて5人で、小規模ならではの和気あいあいとした雰囲気を大切にしたプログラムを行っています。
内容は、利用者さんの機能訓練に力を入れ身体機能の維持・向上を図り、レクリエーションも楽しみながら頭や体を使ってもらえるようにしています。また、庭に季節の花や野菜を植えてみんなで一緒に楽しんでいます。

(看護師・東方 真由美)


  • 所在地
  • 長野県大町市大町6989番地7
  • 連絡先
  • TEL.026126-5260
  • 事業内容
  • デイサービス・予防デイサービス

医系学生、阿南町で地域包括ケアを考える新歓企画「へき地医療フィールドワーク」開催

協力してくれたみなさんと参加者
協力してくれたみなさんと参加者
新野診療所を見学)
新野診療所を見学

町の全面協力で例年以上に充実

1回目を迎える医系学生新歓企画「へき地医療フィールドワーク」が、5月9日〜10日、下伊那郡阿南町の新野で開かれました。参加者は、医学生5人・看護学生8人を含む計23人。「下伊那郡南部地域における医療・介護の連携〜地域包括ケアシステムの問題点と実践への地域的課題〜」をテーマに取り組みました。
厚労省が進める地域包括ケアシステムは「入院患者を早期に退院させて地域全体で連携してケアをしましょう」というもので、全市町村で実施するよう指示されています。大きな市や町は医療機関や福祉施設が揃っているので対応できるかもしれませんが、一方で人口数百人の村や郡部にとっては施設も働き手も少ない中でどう対応するかは大きな悩みとなっています。退院後も行き場のない高齢者や家族はやむなく都市部へ移住し、結果的に地域崩壊につながる危険性を含んでいることはいうまでもありません。今回は、新野地区の医療・介護・行政がどう連携しているのかを学び、困難な中でありながらもどうしたら地域社会を存続させていけるかを考えました。
フィールドワークは、勝野町長はじめ阿南町の全面協力を受けました。坂井民生課長と新野へき地診療所の原医師の講演のほか、訪問看護ステーションの森本看護師には広域診療圏をカバーする遠隔地連携用システム「サラス」(TV会議システムのようなもの)の実演を兼ねて語ってもらいました。複合福祉施設「赤石寮」では、特養・デイサービス・認知症グループホーム・支援ハウスを見学しました。

高い評価のグループワーク

ナイトセッションでの発表
ナイトセッションでの発表

講義と見学をもとに、班に分かれ「地域社会の存続は地域ケアパワーに依存するのか?」についてグループワークを行いました。ある班は、「地域社会の存続は地域ケアパワーに依存しつつも、それだけではない」とし、交通の利便性が悪く、家族と地域・施設の連携がとりにくい面もある一方で、住民の郷土愛や住みやすさもあることを指摘して現状と課題をまとめました。解決策として、国による制度改善(医学部地域枠推薦の充実で医師確保等)、自分でできることは自分で行い人材不足を補う、道の駅などで観光客を呼ぶ・ワーキングホリデーの利用、村営住宅の整備などで活性化と人口増、他の地域と交流を図るなどの意見が出されました。
各班特色のあるまとめが行われ、講師から非常に高く評価されました。講師もそれぞれの立場から学生へ向けて現場ならではの想いが語られ、多くの学びとなりました。
2日目には新野民俗資料館で文化体験、行人様の即身仏(ミイラ)の特別拝観なども行いました。へき地の実態と住民の郷土に対する思いに触れる貴重な2日間となりました。

(健和会病院・医学生担当 福澤 陽介)


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