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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第318号 2017.07.25

社会保障改悪の全体像をつかもう!本気ですすめる社会保障運動へ

7月7日、県連の県民運動まちづくり部主催の〝社会保障改悪の全体像を学ぶ学習会〞がJA松本市会館で開かれ、各法人から参加しました。長友薫輝三重短期大学生活科学科教授を講師に、「私たちが社会保障をデザインしよう」をテーマに学習しました。講演の要旨を紹介します。

長友教授の講演要旨

社会保障は経済波及効果大なのに「抑制」とは

講演する長友教授
講演する長友教授

〝社会保障は無駄ではないことを大原則〞にしたいと思います。平成22年版「厚生労働白書」では、地方の雇用割合は医療・福祉・介護が最も高く、社会保障の経済波及効果・雇用誘発効果は、国がすすめる公共事業などの他産業よりも大きい事が実証されています。
しかし、医療・介護情勢としては、新たな公的医療費抑制政策がとられ、さらに病院のM&A(吸収と合併)にみられる医療・介護の産業化が起きています。
国は、医療費抑制を医療保険制度関連法により、公的保険による皆保険制度と医療介護供給体制をリンクして始めようとしています。
具体的には「川上」改革として、病院から患者・利用者を追い出す。これは県が策定する地域医療構想でベッド数を削減し、それにかかる医療費と国保の都道府県化による保険財政、医療従事者の数、診療報酬を抑制します。
「川下」に追い出された患者・利用者は、介護サービス料などの費用が払えない場合に備え、地域での支えあいを準備することになります。そのため地域医療構想と地域包括ケアを一緒に理解することが必要です。

「医療費亡国論」をかざすのは日本だけ

会場からは熱心な質問も
会場からは熱心な質問も

公的医療費の抑制は、80年代の「医療費亡国論」(高齢者が増えると医療費が増え、国家財政が逼迫するという考え方)から始まっています。これは日本独自の発想で、英国のブレア元首相が「医療費が日本より低いのはまずい」と大きく引き上げた程、日本の医療費は少なくなっています。政府は40兆円突破と言いますが、公費負担は38%の16兆円、この内、国の負担は4分の1の10兆円程度です。
その上、医療費管理とその供給体制を都道府県に任せさらに削減させることに、厚労省のOBからも「自己責任や助け合いに依存しすぎ」という批判もでる程です。
実は、就業者数としては女性や高齢者の就業率は増えているので、社会費用の負担は今後も変わらないのです。しかも、これらの就業率が高くなると地域の助け合いが低下し、自助・互助の地域ケアのブレーキがかかります。地域包括ケアは病院や施設で提供していた事を在宅に出向いて提供するため、本来は費用が増えるはずですが、財務省は家に帰ったら家族にやらせろという安上がりの立場なので現実には無理があります。

「自己責任論」の行きつく先は「排除」

あらゆる人を排除する「ホームレス・レスベンチ」
あらゆる人を排除する「ホームレス・レスベンチ」

所得格差が広がっている地域は健康格差も広がっています。生活習慣が健康に及ぼす影響は2割〜3割という実態があり、貧困や病気は「自己責任」というのは明らかに違います。
この「自己責任論」の行き先はどうなるか。たとえば最近、公園に丸太のような丸いベンチや肘掛付きベンチがあります。背もたれがなかったり、横になれないのでホームレス・レスベンチと呼ばれています。しかしこのベンチはホームレスだけでなく、高齢者や妊産婦も公園から排除しました。誰かを「排除する」という発想では社会保障は成り立ちません。
1960年の「朝日訴訟」第1審東京地裁判決は「社会保障は予算の有無でなく、むしろ予算を指導・支配すべきもの」という画期的なものでした。私たちは改めて「社会保障にお金をまわせ」という立場を大切にしましょう。
国の「自己責任で、助け合いで、地域で、自治体で努力すべき」という社会保障に対する考え方を逆手にとって、住民自治や地方自治など地方から政策をつくっていく社会保障運動をつくりあげましょう。

県連からの提起

講演を受け、井出吉人県民運動まちづくり部長から、県民運動まちづくり部で作成中のパンフの学習をし、①事例にこだわり、②医療費亡国論を乗り越え、③一番困っている人に焦点をあてる事を大切にし、④運動をすすめる側の本気度を示そうという提起がありました。

あずみの里裁判で証人尋問始まる 同僚介護職員が冷静に対応

公判の報告をする弁護団
公判の報告をする弁護団
報告集会にもたくさんの支援者が参加
報告集会にもたくさんの支援者が参加
訴因変更をうけて新たな署名に取り組みます
訴因変更をうけて新たな署名に取り組みます

7月4日、第8回公判が行われ、県内外から100人を超える支援者が集まりました。
今回から証人尋問に入り、この日は当日、山口さんと一緒に勤務していた介護士の森山さんが証人でした。検察側は厳しく問い詰め、「森山さんがしっかり判断できない人」「弁護側の人間で証人として信用できない」という印象を裁判官に持たせようとしているように傍聴者には見えたそうです。
森山さんはしかも、5時間という長丁場の証人尋問に対して、冷静に誠実に対応しました。公判後の支援者集会で木嶋弁護団長は「森山さんの頑張りで検察は意図していたようには進められなかったのではないか」と話しました。
8月以降も毎月証人尋問が組まれています。心身ともに大変な負担がかかる証人のみなさんを応援するためにも、公判日には裁判所にお集まりください。また、新たな署名(7月13日現在、2万9745筆)にもご協力をお願いします。


〈今後の日程と証人〉

第9 回公判
8/21(月)証人:松澤介護士(第一発見者)
第10 回公判
9/11(月)証人:検察側
第11 回公判
10/23(月)証人:上島医師(主治医)、細川施設長

「都議選の結果と安倍政権について」首都・東京からから日本が変わる

長野県民医連・会長 熊谷 嘉隆

長野県民医連・会長 熊谷 嘉隆

2014年の特定秘密保護法、2015年の安保関連法、2016年の盗聴法拡大、2017年の共謀罪。国民の反対を押し切って3年間の間に毎年定期便のように成立したこれらの一連の法律は、日本を好戦的な軍事大国に作り上げる独裁政治の土台を作るものでした。日本の過去100年の歴史の教訓から学ぶことのない反知性と立憲主義から大きく逸脱する反理性・反論理の政治です。しかしこのような話も、「人間の権利」と「権力」との調整を「法」という形で互いに調整して進めようとする、明治以降の近代政治の範囲の話です。

ところが、とんでもないことに安倍首相は、日本の政治を江戸時代以前の政治へ逆戻りさせました。森友学園と加計学園の問題は、私的な理由で公の政治を左右する、道理など通用しない政治の私物化そのものです。
安倍首相は政治を行う公人としての常識を踏み外し、人としてやってはいけない一線を踏み越えました。それは近代文明の常識である「平等」「公平」という考え方を否定してしまったことです。都議選は日本と東京の未来をかけた政治戦でしたが、落語を愛してやまない辛口の江戸庶民の末裔が、こんな「平等」「公平」もわきまえない人物につながる政党を許すはずはありません。自民党の大敗は、今の国民の感情の根本的なところでの「日本人の倫理観」の現れです。

ヒトラーは最後の4年間を「オオカミの巣」で暗殺におびえながら、参謀の意見も聞かずに狂った作戦命令を出し続けました。そして70年後、安倍首相は加計学園問題の責任を追及され正気を失い「一つの獣医学部がだめなら、二つでも三つでも獣医学部を新設すればよい」と言い放ちました。日本の首相も狂気の域に入りました。安倍政権を倒さなければ、日本国民の「正義」が死んでしまいます。良識ある国民の世論を大きくしていきましょう。

 

「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ」の声を世界へ 60回目の核兵器廃絶国民平和大行進

1958年に始まった国民平和大行進は、今年で60回目を迎えます。今年はのべ625人の職員が参加しました。行進のさなか、国連で「核兵器禁止条約」が採択され、いっそう元気のでる行進となりました。

世界大会に参加の職員から

7月7日の平和行進に参加しました。私は午後から10kmのみ参加しましたが、堪えるような猛暑でした。そんな中でも朝から多くの人が参加しました。たくさんの人に声をかけてもらい、中には沿道から千羽鶴を持ってきてくれたお年寄りもいました。平和を願う気持ちは違わないと実感しました。
私は今年の原水禁世界大会の長崎に参加します。平和行進で繋がった平和の願いを、今度は私たちが長崎へ繋げたいと思います。

長野・善光寺を通って
長野・善光寺を通って
中信・松本市内
中信・松本市内
 
飯伊・飯田市街地にて
飯伊・飯田市街地にて
諏訪・諏訪共立病院前
諏訪・諏訪共立病院前
上伊那・出発地「いなっせ」で
上伊那・出発地「いなっせ」で

東南西北

諏 訪

自動釣銭機を導入

自動釣銭機を導入

6月から諏訪共立病院医事課に自動釣銭機が導入されました。社会医療法人として、より正確な会計業務が求められるため、導入に踏み切りました。これにより医事課で長年の課題となっていた会計締め業務の現金過不足問題が解消され、職員の負担軽減にもなっています。まだ不慣れですが、使いこなせるように努力しています。

長 野

第20回老健ふるさとまつり盛大に

第20回老健ふるさとまつり盛大に

7月9日、840人を超える参加で「第20回老健ふるさとまつり」を開催。春先から組合員と職員で実行委員会をつくり準備し、当日は地元の古里小マーチングバンドの演奏(写真)、健康チェックや出店、舞台発表、利用者の作品展示、過去のまつりを振り返る特別展示など、開設20年目のスタートにふさわしいものとなりました。

飯 伊

「防災クロスワードゲーム」から学ぶ

「防災クロスワードゲーム」から学ぶ

6月8日、林の杜で飯田市危機管理室の後藤武志防災係長を講師に防災学習会を開催。「他病院へ移送中の患者さんを報道カメラマンが撮影しようとする。そのまま撮影させる?」など、実際にあった事例にYesかNoを選択するゲームを通じ、非常時の判断は、住民や行政といった立場によって変わり正解がないなど、深く考えさせられました。

上伊那

楽しく手話ダンス

楽しく手話ダンス

7日7日、上伊那生協病院一般病棟で、病棟の約半数の患者さんが参加した七夕企画を行いました。とくに辰野町の手話ダンスチーム・リュシオールのみなさんによる歌に合わせた軽快な手話ダンスには、患者さんもご家族もリズムに乗ったり、一緒に手を動かしたりする姿が印象的でした。とても楽しい企画となりました。

東 信

今年も核兵器廃絶国民平和大行進

今年も核兵器廃絶国民平和大行進

7月5・6日、千曲市から小諸市までの行進には東信医療生協からも6人の職員が参加し、暑い中を元気よく行進しました。5日は上田駅前で受け入れ式を行い、国連の「核兵器禁止条約」制定交渉の中で、条約の最終案前文に「ヒバクシャ」の文言明記が伝えられる中、核兵器廃絶の思いを胸にみんなで歩みを進めました。

中 信

救急症例カンファレンス

救急症例カンファレンス

松本協立病院では、毎週水曜日に初期・後期研修医を中心に救急症例カンファレンスを行っています。初期研修医が経験した症例を提示し、研修医役、患者役、救急隊役を分担し、救急隊から電話が入ったところから状況を再現しながら振り返ります。指導医や先輩医師からのレクチャーもあり、救急対応のレベルアップをめざします。

これからの民医連医療、医師集団のあり方を探そう! 医師養成学習決起集会開催

スタッフのみなさん

7月1日、ホテルメトロポリタン長野で、民医連北関東甲信越地方協議会医師委員会による「医師養成学習決起集会」が行われ、医師、事務幹部、看護幹部ら約120人が参加しました。
問題提起で地協の番場医師委員長は、「この集会は、民医連のバトンを持って走ってきた世代と次の時代を牽引していく世代との率直な論議が必要という事で、全日本民医連が6月に出した『これからの民医連の医療、それを担う医師集団のありようを探そう』との提案を受けて開催したもの、みなさんでおおいに議論をしてほしい」と訴えました。
討論では、若い医師らから「民医連の奨学生として、医学生ゼミナールや医学生運動など民主的な活動を経験したことで民医連を決意し、その後多くの仲間や職員の支えを受け民医連の良さを感じている」「経済的理由で奨学生になり、そのまま民医連に就職したが、現場で人間を大切にする医療を普通に他職種が協同で行っている姿を見て、これからもここでがんばろうと思っている」など民医連で働き続けている理由が語られました。
また、「医学生に研修医や若い医師が生き生きとがんばっている姿を見てもらうことが大切」「研修医には他職種協同による民医連らしい医療を実感してもらうことが継続につながる」など、医学生、研修医とどう関わるかの発言もありました。
まとめとして岩須県連事務局長、番場委員長から、「民医連の奨学生数は過去最高(458人)に達しています。しかし一方で医療制度や新専門医制度などの大激変の情勢を背景に研修医の受け入れや後期研修医として民医連に残ることの困難さが表れてきています。それを突破するために、民医連の研修の魅力を可視化し、実感し、アピールする、そして他と違う民医連医療が語られた集会となりました。
集会名は決起集会、直ちに全日本の提起、そしてこの集会の論議を踏まえた医師養成の取り組みをすすめましょう」等の訴えがありました。

2分で読めるミニ学習

最近話題の「ランサムウェア」ってなんですか?

全世界で5月に発生したサイバー攻撃は、今日の情報化社会に大きな影響を与えました。英国営医療サービス事業(NHS)病院では電子カルテや検査機器に感染し、診療できない事態となりました。
ランサム(身代金)ウェアとは、スマートフォンなどデバイスをロックしたり、ファイルを暗号化したりすることによって使用不能にしたのち、元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求する不正プログラムです。
これまでのサイバー犯罪者は、コンピューターシステムに侵入し個人や企業の情報を盗み、それを売って金銭を得ていました。しかしランサムウェアによって情報を盗む必要はなくなりました。データを盗み出すことなく、人質にとって金を要求すればよいのです。
このパラダイムシフトによって、医療機関は今日真っ先に狙われる対象となってしまいました。
カルテや検査結果など、患者デタなくして診療はできないため通常の相場以上の身代金を要求できること、ほとんどの電子カルテシステムは外部から遮断しているためセキュリティ対策がおろそかになっていることを、犯罪者は知っています。
ランサムウェアは身代金要求を表示できるディスプレイがあるものすべて、検査機器や医療モニタにも侵入します。ネットワークには
PCだけでなく検査センサーやスマートベッドなども続々と接続されています。
感染した場合の保険であるバックアップシステムの見直しも含め、改めて診療基盤である医療情報システムのセキュリティ向上は急務と言えます。

(松本協立病院システム課 課長・白川 栄治)

NO WAR! 平和憲法守る私の声 39

中澤 祐一 東信医療生活協同組合専務理事

83歳になる私の父は、若い頃より労働運動や平和運動に情熱を注ぎ、毎年原水爆禁止世界大会に参加し続け、平和を守る活動をライフワークとしています。1972年にアメリカ占領地であった沖縄が日本に返還されました。私の幼少の頃の微かな記憶として、両親に連れられて沖縄返還デモに参加しました。当時は判別もつかない子どもながらに、沖縄の日本復帰を願う人達の気迫に圧倒された事を覚えています。
そんな父の小学生時代の絵日記を見る機会がありました。そこには、零戦と日の丸が描かれ、「お国のため、天皇陛下のために、早くお役に立ちたいです。」という一文がありました。今の父からは想像もつかない内容でした。当時は、第2次世界大戦の真っ只中で、国家総動員法に基づき、総力戦遂行のために人員や物資、資源を政府が統制運用できるようになっていました。父もその状況の中、教育勅語の教育を受け、日本軍の躍進を信じ日本の勝利のために心血を注ぐ一人でした。
今の日本は、戦争法に基づく南スーダンへの派兵や、共謀罪法、憲法改正など、そんな時代に後戻りしており、戦争する国づくりを躍起になって進めています。憲法9条が改正され戦争ができるようになれば、第2次世界大戦中と同様に、すべてにおいて戦争中心の政策となります。現在、日本はG7諸国の中で社会保障費の対GDP比は第5位と決して高くない状況ですが、今以上に社会保障費は削減されます。
格差社会が叫ばれ、子供の貧困率は16.3%に上ると発表されています。今こそ、憲法改正を阻止し、現憲法を活かした国づくりを進める時です。平和を願う皆さんと共に、憲法を守る闘いを取り組みたいと思います。

人工呼吸器の患者さんの「家に帰りたい」願いに寄り添って 長野中央病院4西病棟

人工呼吸器が外せない患者さん

自宅でご家族に囲まれて
自宅でご家族に囲まれて

心臓・呼吸器疾患のあるIさん(81歳)が、2月に呼吸不全で救急搬送されてきました。呼吸状態・意識レベル低下のため人工呼吸器管理となりHCUで管理後、4西病棟に転棟となりました。
入院は二度目で、前回は杖歩行で退院できたので、今回もそれを目標に入院生活が始まりました。
ベッド上の限られた生活、言葉で伝えられないIさんの気持ちを思い、何度か呼吸器を外すことを試みましたが、状態が安定せず、外すのはむずかしいという結論に至りました。それでも、多職種のスタッフがADLが低下しないようリハビリを続けました。

一時帰宅「できるため」の準備

奥さんといっしょに
奥さんといっしょに

呼吸器が外せない現実にご家族の不安は強く、自宅療養は受け入れられない状態でした。総合カンファレンスで意見交換する中、回復を見せているIさんの『家に帰りたい...』という思いを尊重したいと考えました。
「自宅療養はむずかしい=家には二度と帰れない」のではなく、「たとえ一時でも自宅に帰る」という選択ができないか、多職種による「できるため」の項目検討が始まりました。
リハビリによる、車いす移動に伴う座位体勢維持に必要な姿勢保持・呼吸機能維持のメニュ、呼吸器関連を管理する臨床工学技士の同伴や必要器材の準備。研修医の本田医師も同行可能となり、看護師はご家族と連絡を取り合い、寝台タクシーの調整をしながら何度も話し合いました。

「お父さんの場所」に微笑み

無事に病院に戻り笑顔のスタッフと
無事に病院に戻り笑顔のスタッフと

5月26日、医師・臨床工学技士・リハビリスタッフ・看護師の同伴で、昼前に病院を出発し長野市外のご自宅へ。片道約40分、状態を確認しながら無事に到着しました。 自宅では奥さん、お子さん、お孫さんが迎えてくれました。3か月ぶりの我が家に、嬉しそうな、照れくさそうなIさん。定位置の「お父さんの場所」に座った表情は、病院にいる時とは違いました。「自分の居場所に帰ってこられた喜び」...そんな思いが、はっきりと伝わってきたといいます。
地元名産のアンズやおやきをごちそうになりながら、約2時間、自宅で穏やかな時間を過ごしました。

✻     ✻

現在、Iさんは療養型病院転院に向けて調整中です。その前に一時帰宅ができた事は、Iさんとご家族、一丸となって準備をした病院スタッフにとっても大きな挑戦で、心に残る出来事でした。忙しい中でも心に寄り添う大切さ、甦る温かな気持ちを大事にしていきたいと思います。

TERA'Sキッチン 今夜のひと皿

爽やかカルピスゼリー

塩辛バーニャカウダ

■材料

カルピス原液:80CC
牛乳:200CC
粉ゼラチン:4g
熱湯:大さじ1
レモン果汁:少々(お好みで)


❶ カルピスと牛乳混ぜ合わせる。
❷ 粉ゼラチンと熱湯を混ぜ合わせる。
❸ ①と②を合わせ良く混ぜる。
❹ ③にレモン果汁を加えて混ぜ、カップに入れる。冷蔵庫で半日冷やして完成。

  お好みでマンゴーやブルーベリーなどのフルーツソースをかけてもOK。


レモン果汁を入れなくてもできますが、入れたほうが夏の暑い日にさっぱりと食べられます。簡単にできるので夏休みにお子さんといっしょに作ってみるのもいいですね !



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