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上伊那生協病院における後期研修
病院の概要
上伊那生協病院のある長野県上伊那地域は、県下でも有数の医療過疎地です。「安心してかかれる医療機関がほしい。」地域の人々の声と運動で上伊那医療生協が設立され、1990年箕輪町に「伊那生協診療所」を開設しました。その後、外来だけでなく入院(19床)や透析(9床)、往診や訪問看護、デイケアなどを展開し、生協の無床診療所(飯島町)と100床の老人保健施設(伊那市)と共に、小さいながらも医療・介護・福祉のネットワークをつくりあげてきました。同時に、地域の他医療機関や介護施設などとの連携を大切にし、地域のネットワークの一員としても機能してきました。
こうした経過の中で、上伊那地域に特に不足しているリハビリのできる病院、療養病床の確保などの切実な要望は強く、2006年4月に一般病床45床、療養病床80床(リハビリを中心に行なう病棟を含む)、計125床の「上伊那生協病院」を開設するに至りました。
上伊那生協病院での研修
この地域での医療・介護の連携のなかで、今、生協病院に最も求められている診療は、総合的内科診療(総合診療)です。高度医療は他の総合病院などと連携しながら、周辺地域の身近な疾患の診療、内科を中心に時には他科にかかわる総合的な診療、入院だけでなく在宅での療養に関る診療、急性期だけでなく慢性疾患の診療、などが求められています。
臨床医の後期研修にとって、こうした地域の要求を実感しながらの診療と研修を経験することは大きな意義のあることと考えます。
私たちは1997年から8年間にわたり、有床診療所での医師研修を受入れてきました。その経験を活かし発展させて、指導医をはじめ全職種で後期研修を支援します。
研修の主要な視点と課題
期待される役割を担いながら、地域医療の実態に触れ、職員・生協組合員と共に医療活動つくりあげるなかで研修を行なう。
- 日常的に多い疾患をEBMに基づいて診療するとともに、その中にある重大な疾患にも的確に対応できる能力を養う。
- 医療機関の外にも目を向けた医療活動を学ぶ。来院した患者だけでなく、地域の中での健康づくり、在宅での療養の指導を重視する医療活動など。
- 近隣の医療機関、介護施設との連携について学ぶ。
- 高齢者の医療・介護との連携のなかでmanagement を学ぶ。
- 他職種と共に作り上げるチーム医療を体験し、そのリーダーとしての指導性を学ぶ。
- 病院の運営に参加してその管理運営を学ぶ。
研修の実際
- 指導医のもとで、一般病棟を中心に入院患者を受け持つ。診療の関りで在宅診療、も一定行なう。
- 外来診療は、急性期疾患とともに、慢性疾患についても系統的に関る診療単位を受け持つ。
- カンファレンスは、医師のほか他職種も含めて、入院、外来、在宅について定期的に行なう。
- 消化器(内視鏡)検査、リハビリ、透析についても担当できる。
- 担当分野を決め診療管理を行なう。
- 医療生協の活動に参加する。
- ケースを選んで、学会・集談会などで発表する。
- 各診療科後期研修プログラム
- 各施設ごとの研修概要
- 研修施設